どんなに素晴らしいバッターでも毎回ヒットが打てる訳ではありません。それなのに、ビールを飲みながらテレビやネットで呑気に試合観戦をしている私ときたら、チャンスで凡退した贔屓チームのバッターに「ダメだなぁ」などと心無いことを言うのです。一番悔しい思いをしているのは打てなかったバッターなのに。
「純粋に競技を楽しむ」なんてスポーツ観戦の仕方を、私はしたことがありません。常に「誰か」を応援しては、「やったー」とか「勘弁してよ」とか騒いでいるのです。当然ながら、このスタイルで誰かの応援をしていると、その相手の失敗を願うことにもなるのです。フィギュアスケートで羽生選手を応援するあまりに、ライバルの選手に演技に対して、よからぬことが起きるのを期待したりのは「しょっちゅう」です。ははは。
一方で、ゴルフのタイガーウッズ選手は一緒にラウンドする選手のパットを常に「入れ」と願うのだそうです。その真意については正確には覚えていませんが、相手の失敗ではなく自分の力で勝利をするという意識を大事にしているといったことだったと思います。さすが、世界で一番ゴルフが上手い人は考えることが違います。ごめん、タイガー、私は結構、あんたがミスショットをするのを期待したりしているんだよ。
さて、誰が誰を応援していても、そんなこと「本当にどうでもいいこと」で、応援というのは「多数勢力」に流されない不思議な感情なのですが、自分が応援するチームが「どうなのか」って少し気になりません?
<観客動員数をベースにプロ野球人気球団ランキング> ※1位~12位
広島東洋カープ/読売ジャイアンツ/阪神タイガース/横浜DeNAベイスターズ/東京ヤクルトスワローズ/千葉ロッテマリーンズ/埼玉西武ライオンズ/東北楽天ゴールデンイーグルス/中日ドラゴンズ/北海道日本ハムファイターズ/福岡ソフトバンクホークス/オリックス・バッファローズ
※出典:プロ野球人気ランキング2022年版
応援って「強いから」する訳ではなく、そのチームなり、個人なりに「変わらないやり方」「戦い方」「雰囲気」みたいなものがあって、それがファンになって、応援したくなる理由なのかなと思います。
我が阪神タイガースなんて、大体が弱くって、間抜けていて、どこか笑えるところがあって、それでも、そんなチームそのものを応援しているので、あまり「勝っても負けても」関係がないのです。成績がよい年が1年あって、それから「暗黒時代」が5年続くみたいなチームですが、応援する人は「全然大丈夫」なのです。
広島も、千葉ロッテもそんな感じのチームで、両方とも誰が監督をやっても「相当に変なチーム」が出来上がるという謎の伝統をもっている様に私は思っています。
ちなみに「Jリーグ」は今や私の関心の遥か外側にあって、どのチームに誰がいるのかもさっぱり分かりません。故に、人気チームランキングは、サッカーだけに「華麗にパス」です。昔は幾つか贔屓のチームもあったのにね。
働いていても「この人の芸風、面白いなぁ、楽しいなぁ、さわやかな風がふくなぁ」って人は老若男女を問わず応援をしてしまいます。仕事ができるとか、常に成果を出すとか、バリバリ出世街道を驀進中とか、そんなことどうでもよいのです。よくないか。そんな人を見つけると本当にうれしくなります。まぁ、そんな人は「妬み」の対象になったりもするので、気を付けてね。
さて、今日(5/19)から、米国オクラホマ州で世界でNo.1の「プロゴルファー」を決める「全米プロゴルフ選手権」が開催されます。松山英樹選手やタイガーウッズ選手をはじめ、世界中の強豪が出場するのです。みんなが自分に納得できるプレーができることを願うばかりです。すみません、心にもないことを書きました。