まもなく61歳を迎える私にとって大切なことは「優先順位」を付けることなのか、それとも「劣後順位」を付けることなのか。先ず「やらないこと」を決めて、残り少ない貴重な時間を捻出することが重要に思えたりします。何か「逆張り」しているみたいでカッコいい。
マネジメントの神様であるドラッカーさん曰く、優先順位を決定する原則とは、第一が、「過去ではなく未来を選ぶこと」。第二が、「問題ではなく機会に焦点を合わせること」。第三が、「横並びでなく独自性を持つこと」。第四が、「無難なものではなく変革をもたらすものに照準を当てること」 なのだそうです。
※出典:ものつくり大学名誉教授 上田惇生先生のコラム「難しいのは優先順位ではなく劣後順位の決定」
ということは、この原則の裏返しが劣後順位を付ける際の手掛かりとなりそうです。強引に私の「裏返し」解釈を書いてみます。
先ずは「過去にしがみつく、昔を有難がる様なことに時間を割く」ということになります。今日が人生で一番若い日(Today is the first day of the rest of your life)なんて言葉、最近よく聞きますよね。まぁ、もはや大したことは為すことはできないでしょうが、後ろばかりを向いていては時間を喰い荒らすばかりですからね。
次に「問題や困りごとの解決を図ることを中心に考える」ということでしょうか。確かに「問題」というのは掘れば掘るほどに幾らでも出てきてしまうので、これもまた本当に時間喰い虫なんですよね。「最悪のケース」なんて、恐らく起きないものに懸命に備えてしまう。私がよくやっていることです。
それから「横並び、普通を気にした行動をする」ですかね。確かに若い頃、いろいろと人目を気にするような「お年頃」であれば、これも大事なのかも知れませんが、実は昔も今も誰も他人のことなど関心を持っていないのです。だから、もはや「標準だ」「平均だ」「中央値だ」「常識的だ」なんて気にしなくてもいいんです、きっと。
そして最後に「簡単に手に入るものに身をやつす」ということになります。今の時代、簡単に手に入り、人を中毒にさせてしまうもので溢れている様に思います。動画サイトでしょ、ゲームでしょ、スマホでしょ…. こういうものにラリっているのは実に楽しいのですが、如何せん60歳ともなれば、残り時間もあと僅かとなっていて、「楽しい楽しい」の延長に病院のベッドで身動きが取れない自分がいるなんてことにもなりかねません。
(私にとって)大事なことなのでまとめます。「過去にしがみつく、昔を有難がる様なことに時間を割く」「問題や困りごとの解決を図ることを中心に考える」「横並び、普通を気にした行動をする」「簡単に手に入るものに身をやつす」。こういったことに該当する振る舞いであれば「劣後順位」にノミネートし、極力時間を喰い荒らされない様にする。結果として、随分と豊かな気持ちで、自由に暮らすことができそうに思います。
ドラッガーさん、ちなみに優先順位と劣後順位を決める際に大切なのは「分析ではなく勇気だ」などとカッコいいことも言っています。至極納得です。
3/30にNPB、3/31にはMLBが開幕し、F1も4/2に第3戦の決勝が行われます。「簡単に手に入るものに身をやつす」、劣後順位どころか優先順位の最上位になっている様な気がします。明日(4/2)の早朝は、大谷選手(Angels)と藤浪選手(Athletics)の対戦か、早く寝て備えねば。