数年前までは、冬になると必ずインフルエンザのワクチンを接種していたのですが、ここ5年程はすっかりご無沙汰しています。そうなったきっかけは、その頃の会社の同僚とおしゃべりをしていたときに、「私なんか、生まれてから一度もインフルエンザのワクチンは打ったことがありませんよ。それでも罹患したことなんかないし」という話を聞いたからです。
これ、結構に衝撃だったのです。私、ずっとワクチンのおかげでインフルエンザにかからずにいられたと信じていたのです。ところが、まさか、ノーワクチン戦法でも問題なく過ごすことができるなんて… それで、それ以来、私もワクチン接種をしていないのですが、確かにまったくインフルエンザに罹患しません。それどころか、風邪一つひきません。
勿論ながら、何の根拠もなく、変なおじいさんが言っていることですから、真に受けてはいけませんよ。「私はそうしている」というだけのことなのです。もしかしたら、今年はインフルにやられて、ひどい目に会うかも知れません。
さて、ずっと昔のエントリで、「今は普通に生きることに皆な四苦八苦している」なんてことを書いたことがあります。その思いは今も変わらず、というか更に「若い人は大変だね」なんて思うこともしばしばなのです。
世界中で「多様性」などと大騒ぎですが、これって、昔に比べても今の方が余程、同調圧力が強い様に思うのは私だけですかね。SNSをやって誰かと繋がっていなければならなかったり、流行りのことはきちんと知っていなければならなかったり、何かと忙しくしていないといけなかったり… 今の時代で「普通」を手に入れるのは大変なことです。
昔は、一人でぼーっとしていても、みんなそのままに放置しておいてくれた様にも思うのです。今よりもずっと「誰が何をしていてもいいじゃん」という空気があった様にも思うのです。
そんな時代に、人生の中で一番不幸で、一番満たされない「若い時期」を過ごせたことをつくづく「ラッキーだったな」と思ったりします。冴えないままに、社会の片隅に放置しておいてもらえたことに心底感謝しているのです。
もはや「普通」を望むことも、それ以上を望むこともなく、それどころか「普通」とは何なのかも分からなくなってきましたが、年寄りというのはきっとそういうものでしょう。そして「年寄り」は放置しておくに限ります。何となく生きてるから、大丈夫。
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いつの間にか、明日はもう週の後半です。木曜日の朝だから「燃えるゴミ」を出すのを忘れない様にしなければ。