桜がまったく咲きません。東京地方の桜の開花日は、現時点で3月29日と予測されていて、これは2012年3月31日以来の「遅咲き」なのだそうです。今年は暖冬だったのにも関わらず何故ですかね? ネットでググってみると、暖かかったり、寒かったりして、桜が目覚め損なっているのだとか。しっかりしてね。

さて、本人は若いつもりでも、確実に周囲からは「お年寄り」に見られ始めている様に思います。先日、帰宅時に乗った電車で、車両の丁度真ん中に空席がポツンと一つだけあって、これはラッキーとそちらに向かったのですが、サササッと若い女性が同じ獲物に向って、反対方向から小走りでやってきたのです。

状況的には土壇場で大逆転を喰らった様な状態になり、若い女性の方が半歩ほど早く空席の前に到着したのです。「あはは!参ったな」と思った瞬間に、この人が私の姿恰好を見て、明らかに席を譲ってくれたのです。

それも「どうぞ」といった形式的な仕草もせずに、彼女は踵を返してドア付近に移動して行ったのです。何というか、その潔さにあっけにとられ、「いえいえ、『Woman & Children First』ですから」などと言う暇もありませんでした。

それで、せっかくですから、その譲られた席に有難く座り、家の最寄り駅まで、本を読んだり、舟を漕いだりして、楽をさせてもらったのです。

よく、こういうシチュエーションに直面すると「ショックを受けた」なんて感想を耳にしますが、私の場合、心が貧しいので、単純に「ありがたや」と感謝をさせてもらいました。けれど、こんなことが「当たり前だ」なんて思わない様にしなければなりません。そんな年寄りは本当に可愛くありませんからね。

それと、職場で若い上司にいろいろと気を使ってもらうことがあります。今の職場の上司、本当によくできた方で、こちらが「申し訳ない」と思うくらいに私たちのような「年寄り」が気持ちよく働ける様に考えていてくれます。

けれど、あんまり、そんなことに大切な時間や労力を割かないで下さいね。年寄りたるもの「大事にされる」のはうれしいのですが、普通に接して、適当に転がしておいてもらえれば、それこそが有難いことなのです。どうぞご安心を。

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いよいよ3月も残すところ僅かとなりました。気が付けば、来週はもう4月なんですよね。そう言えば、電車に通学の子供たちが乗っていないと思ったら、春休みだったんですね。自分が子供の頃、春休みに何をしていたか思い出せません。ずっとセンバツをテレビで見ていた様な気もします。

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