予想外に、今年はきちんと「秋」がある様に思います。こんな気候がこれから2週間ぐらい続いて、11月からは徐々に寒くなっていく。そして、12月になると「コートでも着ようかな」と思える朝が突然にやってくる。いいなぁ、日本は。
よく「一周回って」という話がありますが、シニアの仕事への取り組み、労働観というのはまさに「これ」だと思ったりします。現役を終えて、シニアになってからする仕事は、最初の中はとにかく「面食らって」しまいます。
再雇用、雇用延長の場合は、仕事内容はそれまでと同じで待遇だけが変わるというケースも多いと思いますが、再就職ともなると、とにかく何もかもが激変してしまいます。しかも、こちらは「年寄りだし、楽な仕事をまったりとしたい」なんて甘いことを考えているのですから、そのGAPにひどいダメージを受けたりします。
これは再就職をした先のいかなる仕事に関しても同様で、仕事自体は単純で誰でもできるものであっても、余りの環境変化と、最初の中は0から学ばなければならない≒甘くはないという現実が「ひとりぼっちの自分」に押し寄せてきます。
これをとにかく寄り切ることができれば、後はその仕事に慣れるだけです。勿論、その仕事に関する向き不向きや、職場ガチャというのもあるので、我慢しても状況が改善しない場合には、自分を責めたりせずに「しれっ」と逃げてしまうのが大事に思います。
ここで、余り自分を追い込んでしまうと心を病んでしまったり、二度と働きたくないと思ってしまったりして、ロクなことにはなりません。「楽しい仕事で、周囲にはいい人ばかり」なんてことはある訳がないのです。
有名な「2:7:1」の法則というのがあって、10人いたら2人とは打ち解けることができて、7人はどちらでもなく、1人はアナタがキライ、なのだそうです。大体、これ、当たってますよね。それで、人間、誰でもフツーに、アナタのことがキライな1人に心をやられてしまうのです。
「おっ、ここにもいたよ、オレのことをキライな1人が」くらいに思って、とにかく触れない様にしていればいいだけなんですけどね。それでも、そんな気分になれなければ、職場ガチャは外れなので、我慢をせずに逃げてしまえばいいんですよ。そのときは、変な前向きな理由をこじつけずに、素直に「逃げちゃいまーす」でいい様に思いますよ。
そんなこんなを繰り返している中に、不思議と仕事や職場に何か「素晴らしいこと」を求めなくなっていきます。これ、全然悪いことじゃないと思うのです。自分の労働観が変わっただけ。
そうなると、怖いモノ無しです。もはや、労働とは何かを得るためにリソースを提供するという純粋な「手段」であると割り切れる強靭さを、人知れず身に付けることができたという訳です。
そのときに、間違ってもその「何か」とは「金」ではないことを、きちんと認識しておくことも大事だと思います。「何か」とは「労働で得た金が実現してくれるもの」のことなんですから。
それは「孫にお年玉を沢山あげる」でもいいし、「毎月美味しい寿司を食べに行く」でも、ストレートに「生活水準を上げる」でもいい訳です。欲しいものを手に入れるには、自分のリソースを投入するしかありませんしね。手に入れたいものがあるから働く、いい感じです。
つまり、「一周回って」、シニア求人を眺めては「さて、どの仕事(手段)で自分のやりたいことを実現するかな」とニタニタしながら思える日が自分に訪れることを最近の私は確信しているのです。
というか、特にこれまでイヤなことがあった訳ではないけれど、体が動く限りはそんな風に考えることができる様に少しは「成長」?した様にも思っているのです。そうはいっても「キツい仕事」はイヤですけどね。
さて、求人案件を眺めてみると、フツーの事務系仕事の求人がちらほらと見受けられたのですが、「おっ、これは」とWEBの詳細ページを開けると「ありゃりゃ」となることが幾つもありました。それはシニア求人であるハズなのに「40代、50代活躍」なんて、記載がされていたからです。
雇用延長が当たり前になり、実際の定年は65歳の時代が来ました。すると、50代後半~65歳の間で、求人市場に出てくる労働者というのは極端に少ないんでしょうね。そして、事務系の仕事は雇用延長者で溢れんばかりになっている。
必然的に、「シニアの中ではまだ若手」であるこのゾーンの求職者にも、「現場系の仕事」しか選択肢がないという状況になっているのです。とは言ってもこのゾーンの求職者というのは、まだ「気持ちの切り替え」ができていない人も多くて、きっと厳しい心持ちでいることでしょう。みんな、がんばってね。何とかなるから。
*****
今日(10/14)は朝から部屋の片付けをしながら、野球三昧の一日を過ごしました。MLBのポストシーズンを見てから、午後はNPBパリーグのプレーオフ。野球はいいなぁ、いろんなことをしながら、ワクワクすることができて。一年中試合をやっていてくれないかなぁ。