脳から分泌され、人を幸せな気持ちにさせるホルモンは「セロトニン」「ドーパミン」「オキシトシン」の三つだそうです。ちなみに「基本のき」ですが、ホルモンとは「刺激を受けると体の中で作られて、その効果を発揮する物質」のことで、生き物というのは凄い機能を秘めている訳です。ちなみに焼き肉あたりで使われる「ホルモン焼き」のホルモンも、このホルモンに由来しており、「元気みなぎる」というところから、内蔵肉(もつ)を焼く料理を「ホルモン焼き」と呼んだのだそうです。よく言われる「放るもん=ホルモン」というのは後付けのダジャレなのだそうです。ずっと、ダジャレの方を信じていましたよ、私は。
「猫の手も借りたい」という大変に猫に失礼な慣用句があります。確かに「猫の手」というのは、一緒に暮らしていても相当に無力なものに見えます。「猫パンチ」という強烈な武器がありますが、あれは「猫のパンチの仕草の可愛さにやられてしまう」という特殊な攻撃なので、やはり、余り役には立ちません。
その猫ですが、犬やウサギも同様に、人は「もふもふ」「ふわふわ」しているものを「むぎゅっ」とすると別名:幸せホルモンである「オキシトシン」が分泌されて、不安や恐怖を減らし、免疫力を高め、やる気や記憶力を向上させるのだそうです。愛猫のおーちゃん(メインクーン)は、その自慢の長毛や尻尾で、実は私やカミさんの心身の健康をケアしていたのです。おやつ増量です。
猫は機嫌がいいとゴロゴロと喉をならします。この喉をならす音にも人間を癒すセラピー効果があるのだそうで、こちらは人のストレスを軽減し、さらにはやはり幸せホルモンである「セロトニン」の分泌を促すとされています。日の光を浴びると体内に生成されるというアレです。おーちゃんは一日の多くを機嫌よく生きているので、かなり頻繁にゴロゴロを聞くことができます。これもおーちゃんのお手柄です。さらにおやつ増量です。
家にいる時間が増え、その大半でおーちゃんが私の近くにいてくれます。その時間が少しも不快ではなく、私が機嫌よく快適に過ごすことができるのは、実はおーちゃんの力によるものが大きかったに違いありません。猫は魔物、確かに猫たちは素晴らしい魔術を人に掛けてくれるのです。ちなみに世界一の猫大国は意外なことにアメリカ(7,400万匹)で、それを中国(5,800万匹)が追い掛けている状況です。昨今の米中の外交不和、何とか猫たちの不思議な力で、猫の寝姿の様に丸く収めてくれるとよいのですが。(別のエントリで書きましたが日本には現在約960万匹の猫たちがいます)