「老後の備え」などと言いますが、老後のことは老人にならないと分かりませんので、大体が「出たとこ勝負」で中高年は老人リーグに参加します。本人も含めて、誰も期待をしないルーキーです。しかも、「老人としての現役生活」は徐々に長くなっていて、最悪(?)90歳くらいまで生きてしまうことを考えると、65歳で老人デビュをしてから25年もの時間があります。
すっかり「プロの老人」という訳です。さて、どう備えますかね。

私にとって、この長い期間を生き抜くために必要な技術は唯一「退屈をしない」ことだと思っています。私は本当に落ち着かない性格で、「始終何かガチャガチャ」としていないと落ち着かないのです。変な日本語です。マグロやカツオやサメみたいなものです。

早期退職をしてもうすぐ1年になりますが、カミさんが私を「全力で放置してくれた」おかげで、私は好きなことができ、まったく「退屈」をしないで過ごすことができました。それどころか、フルタイムで働いていたときよりも忙しいくらいです。あんた、働いていなかったもんね、今思い出しても。とは言っても、老人一歩手前の私にも、それなりに「悩み」や「心配」があるのです。

みんな、老後に向けてどんなことを考え、備えているのでしょうか。本当は「出たとこ勝負」なんていうのは私だけで、みんな「よくわかる老人予習ブック」みたいなものをamazonで買って、きっちりとチェックでもしているのかしら。
セコムさんが行った最近の調査「老後の不安に関する意識調査」を読んでみます。しばらくすると「老人の不安にもセコム」なんて、サービスが出てきそうです。それはそれで、興味がありますけどね。
※出典:セコム株式会社 「老後の不安に関する意識調査」(2021.7)

♪Q.あなたは老後について不安を感じる、または感じたことがありますか。
これ、老後について、もっとも不安を感じている(選択肢:不安を感じている/感じた)のは男女共に「50代」なのです。(男:44%、女:56%) そして、60代以上になると不安を感じる人が減ります。(男:30%、女:28%) まぁ、当たり前と言えば当たり前です。60代以上は、やはり「だって、オレ、老人なんだもん、今更老後の心配って言ってもなぁ」という感じなのかも知れません。
高齢の、否、恒例の「私の回答」ですが、多くの方と同様に「不安を感じている」です。まだ見ぬ土地は誰だって不安ですからね、それに、私、極度の心配性でもあるのです。

♪Q.あなたは老後について、どのようなことに最も不安を感じる、または最も不安を感じましたか。(ひとつだけ)
1位:病気やケガなどの健康不安、2位:経済的な負担に関する不安、3位:介護に関する不安
なのだそうです。正に「3大不安」ですよね。正直、どれも老後において「自分の力で何とかなる」問題ではありません。それに、起きてしまったら、どれもダメージがやたらに大きいのです。加えて、この3つは互いに関連が深く、どれも最後は「経済的な負担」に結びつきます。まぁ、その中でも最も大切なのは異論なく「健康」であることでしょう。
「元気があれば何でもできる!」ですからね。そう言ってみんなを励ましていたアントニオ猪木さんは、現在難病で闘病中なのだそうです。早く元気になって下さいね。
私の回答? me tooです。何だか一昔前に流行ったフレーズですね。

♪Q.あなたは健康を維持するため、または老後に備え、具体的にどのような対策をしていますか。(複数回答可)
1位:定期的に健康診断や人間ドックを受診する、2位:食べ物に気をつける(栄養バランスを考える、健康食品を利用する等)、3位:貯蓄する、4位:身体を鍛える(スポーツジムに通う等) 
私は泳ぐのが好きで、加えて、家のすぐ近くにスポーツジムがあることから、2時間程度の時間ができると「いそいそ」とプールに出掛けてしまいます。まぁ、これが私の回答です。
私が言うのも何ですが、文字通りにプールは「老人の海」です。私が最年少ということも度々です。そして、私が最も泳ぐのが遅いということも度々です。みなさん、頑張っています。それに、よく喋ってますしね。
ジムに来て元気になったのか、元気だからジムに来ているのか、誰かアンケートをとってみて下さい。

♪Q.あなたは、もし(自分が)認知症になった場合、どのような行動をとりますか。
これ、質問自体が結構、自分にグサリときますよね。よく踏み込んだ問いだと思いました。
1位:病院に通い、認知症の進行を遅らせる、2位:認知症の改善に努める、3位:老人ホームに入居する(家族から「入居させる」)、4位:自宅で、ホームヘルパーに介護してもらう、5位:自宅で、家族に介護してもらう
これ、回答された方の経済状況によって、その内容が分かれそうです。先ずは、第1位、第2位の「対処」は皆共通の対応と思いますが、お金があれば、自分を老人ホームに入れて欲しいのです。皆、家族に迷惑を掛けたくないのです。しかし、現実は残酷で、結局は多くの場合、家族が面倒を見るしかないのです。何とか、すべてのケースで、本人も家族も「追い詰められたりしない」制度や仕組みってできないものかしら。
何度もこのブログのエントリで書いていますが、私は極度に認知症を恐れているのです。とにかく「認知症によい」ということは何でもしています。私が「認知症によい」と言われることをしなくなったら、私の認知症を疑って下さい。

少しずつ暖かい日も増えてきたので、そろそろ長距離のジョギング(正しくはウォーキング)を再開したいと思っています。気が付けば、後20日もすれば桜が咲くのです。何だか一年が経つのが、毎年短くなってきている様に思います。ではでは。

***
ブログランキングに参加しています。よろしければポチっとお願いします。やる気がでます。