イギリスではスポーツクラブの廃業がこれから相次ぐのだとか。理由はエネルギー価格の高騰。再生可能エネルギー利用(主に風力)の先頭を走ってきたイギリスですが、肝心の風が吹かず、代替する天然ガスによる発電も高コスト。ついには廃止予定の火力発電(石炭!)まで再稼働させるそうです。こんなことが日本では起きません様に。

退職して、基本として「行き場所」「生き場所」が無くなってしまったおじさん/おばさんたちはどこに漂着するのか。ネットを眺めていると、圧倒的に支持を集めるのが図書館、そして喫茶店。レンタルオフィス(カッコいい!)、スポーツクラブ… 意外と行き場はありません。

行き場の要件は、①お金が掛からない ②長時間いても怒られない ③一人にしておいてもらえる ④家族が安心して送り出せる こんなところでしょうか。

スポーツジムは費用(月1万円程度)が掛かりますが、サブスクな訳で日割りをすれば、それ程に贅沢なものではありません。私は月に15日程度スポーツジムを利用していますが、1回約700円ですから、喫茶店でお茶を飲んでクッキーでも摘まむのと大してかわりません。

どんな施設でも同じなのですが、とにかく家の近くにあるというのが大事です。私の場合、スポーツクラブが家から徒歩3分程のところにあるのが、永く通っている最大の理由です。今の職場の福利厚生でもっと安く利用できる施設が隣町にあるのですが、とても使う気になれません。せっかくお風呂で暖まっても湯冷めしてしまいます。

要件に合致するという点では、たまにはホテルや大きな建物のロビーに出掛けるのも悪くありませんが、何も用がない、何もお金を使わないで施設にいるというのは気持ちが落ち着きません。何かの不人気な講演会みたいなものも嫌いではありませんが、このご時世、わざわざコロナをもらいに行くのもな。

そうなると大本命の図書館です。退職者にうってつけの図書館が隣りの駅の近くにあって、興味津々なのです。我家からも徒歩30分弱で行けてしまいます。そこは「閲覧だけ」の図書館で貸し出しができません。一度だけ受付から中を覗いたことがあるのですが、とても静謐な雰囲気で「いい感じ」です。入館が予約制とのことで、今、都合のよい訪問タイミングを考えているところです。散歩して、ゆっくりと本を眺めて時間を過ごす。いいじゃないですか!

更にネットで「行き場所」を探していると、少し趣旨がかわるのですが、「地域活動をする」とか「ボランティアをする」といったものに出くわします。何だか加齢と共に「人」に疲れてしまうことも多く、まだ関心が持てません。というか、こういうものもなるべく早いタイミングで参加しないと、どんどん敷居が高くなってしまいそうです。多分、やらないかな。

みんな同じだと思いますが、要は家にいればよいだけなのですが、どんなに快適で好きなものに囲まれて暮らしていても表に行きたい訳です。「あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒の じょじょはいて おんもへ出たいと 待っている」。そのまんまです。春よ来い。

パソコンのFEPで「いきばしょ」と漢字変換すると先ず「遺棄場所」とされてしまい、笑ってしまいました。そうか、退職者の「行き場所」は「遺棄場所」か。よく分かっていらっしゃる。

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