カミさんが街のうわさで聞いてきた話では、私の住む街の飲食店がどんどん閉店に追い込まれているのだとか。よく言われているとおり、コロナ禍で遠のいてしまった客足が戻らなかったらしいのです。大手企業の相次ぐ賃上げが、経済の好循環を生むのか。それとも、社会の格差ばかりが大きくなるのか。年寄りは少し離れて眺めることにします。
人は年を取ると、人種の違いが分からなくなる様に思いませんか。欧米人もアジアの人も南米の人も、大体同じ感じになる。特に男性。最近は外国からの旅行者が増え、あちらこちらで普通に見掛けるの様になって、外国のお年寄りたちの顔をたくさん見て、もはやこれは仮説ではなく、事実だと思うに至りました。
まぁ、髪の毛が白髪&少なくなって、顔に皺がよって、瞼が垂れ下がり瞳の色が分からなくなれば、誰だって同じ様な顔になる訳ですけどね。それで、みんな中身も同じ様に面倒くさいことを考えているに違いありません。
さて、「ポツンと一軒家」なんて番組の撮り溜めた録画を見ていると、「いい顔してるな」と思えるおじいさん・おばあさんが出てきます。それも結構に高い確率で。番組では「若い頃の写真」も紹介されたりしますが、若い頃とまったく顔つきが変わってしまっている人たちもいたりします。
私が思う「いい顔」とは、「心から本人が楽しそう」といった雰囲気を表情に湛えた顔だったりします。怯えたり、警戒したり、探ったりという「構え」がなく、静かにそのままで生きている人の顔だったります。自然に抱かれ、一人で過ごす長い時間が人をそんな風に変えていくのかも知れません。
成り行きでそうなった人も、過酷な運命に翻弄されてそこに辿り着いた人も、自ら望んでその生活を選んだ人もいます。けれど、その違いはあっても、「いい顔をしている人」が実に多いことに驚かされます。自分が人生をどう受け入れるか、それによって「顔」は作られていくものなのかも知れません。
それで、鏡を見る度に「自分は全然だめだなぁ」とがっかりするのです。思えば、この年に至るまで、きちんと自分を受け入れてこなかったのですから、顔が出来上がっていないのは当たり前なのでしょう。これから10年、「ポツンと一軒家」のおじいさん・おばあさんの様な「いい顔」になれる様にガンバリマス。頑張るものじゃないけどね。
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さて、今週も残すところ、明日(3/22)一日となりました。結構に仕事の締切に追われてキリキリとした一週間でしたけれど、土日祝がきっちりと休める仕事は有難いものです。何で若い頃は、自主的に休日出勤なんてしてたんだろう。理由になっていませんが、「若かったから」ですかね。まぁ、他にやることも無かったし。