去年の夏に何故かアロハシャツを3枚買いました。これまで一度だって着たことがなかったのに、早期退職をした「ハイな気分」が私にamazonでポチらせたのです。そのくせして、去年は一度も着ることがなく、危うくタンスの肥やしになり掛けていたところを5月末に発掘されたのです。それからというもの、仕事で外出する際を除いては常にアロハを着ています。アロハを着ていると「私は完全にオフです」って宣言しているみたいで、気分がよいのです。買い物の帰り道、真昼間に缶ビールを飲みながら歩いていても大丈夫、どうだ参ったか。
アロハを着て、ぷらぷらして、誰かの笑顔や、誰かの一所懸命を邪魔したり、つまらなくしないようにするだけで、きっと退職したオジサンとしては合格です。だって、あなたや私がいなくたって、世界は何事もないように動いているのですから。どんなに寂しくても「きちんと一人で生きる」ことができる様にならなきゃね。
年老いていたって「新しい世界の入口」に立つことはできます。確かに私たちの可能性はどんどんと狭まっていきます。もはや長い訓練の期間が必要な職業に就くことはできませんし、肉体の自由が可能にする騒がしい日々を再び始めることもできません。それでも神さまはきちんと私たちにも分け前を用意してくれているので、それを少し照れながら受け入れればいい訳です。
昨日から、新しい内容の仕事を新しい仲間に交じって始めています。オジサンばかりのチームでする仕事なのですが、これがとても新鮮です。久し振りに「団体戦」をしている感覚です。そもそもあまり「チームプレイ」が得意なタイプではなく、随分と長いこと、こんな感覚を忘れていました。大げさですが「新しい世界の入口」に立ったという訳です。
みんな、チームプレイ、上手くいってるのかな。
※出典:一般社団法人日本能率協会 「ビジネスパーソン1000人調査」【理想のチーム編】(2018.11)
<現在所属しているチームの雰囲気に満足していますか> ※単一回答
全体:満足している(54.5%)、満足していない(45.5%)
50代:満足している(47.6%)、満足していない(52.4%)
60代:満足している(61.1%)、満足していない(38.9%)
<満足している理由は何ですか> ※複数回答、回答の上位5位まで
困ったときに互いに助け合うから / 自分なりの創意工夫で仕事を進めることができるから / 互いに情報を共有したり学びあったりしているから / 期待されている役割が明確であるから / 互いの貢献を認め合えているから
50代というのは面倒くさい年代ですね。回答をした20代から60代の中で唯一「現在のチームに満足していない」の方が多数を占めています。あなたが満足していないということは、周囲の人からすると「チームにあんたがいることが残念ダヨ」などと煙たがられているのかも知れません。まぁ、よいチームには憎まれ役っていうのも必要ですけどね。
私が久し振りのチームプレイに大いに期待するのが、回答率でも1位になっている「困ったときに互いに助け合うから」というのが一番なのです。「失敗したら助けてもらう」というよりは「面倒なことは、みんなでやっつけてしまおう」というチームでの共通した思いがとても気持ちを楽にさせてくれるのです。ヒーローやスターは誰もいない代わりに、ストレスもなく残業もなく、仕事が終われば互いが笑顔で「お疲れさまっす」と言えるというのは本当に幸せなことです。
何だか関東地方は早くも昨日(6/6)「梅雨入り」したとか。夏に水不足にならない様に、しばらくは「たんと」雨が降って、それから、今年は暑くてうんざりする様な毎日が続く夏になることを期待するのです。ただ、気持ちよくアロハを着たいだけなんですけどね。