在宅勤務(リモート)って、徐々に「やめた!」になりつつある様子ですね。朝の通勤電車、明らかに乗客が増えています。在宅勤務ありきで諸制度を変えた企業とか、再度の変更が必要になって、制度を作る側も使う側も「こんなハズじゃ…」とかボヤいているのでしょうか。
GW明けの一週間、いきなりフルスロットルで働きました。疲れました。それでも何とか週末に辿り着きました。土日は気になっていたことを片付けて、好きなことをして、ゆっくり休むことにします。
さて、私がたらたらと暮らす東京郊外の街、いつか駅から500m半径くらいのところは、すべてマンションに変わってしまいそうです。私はこの街に60年以上暮らしているのですが、余りの変化にただただ驚かされています。昔は駅から100mも離れれば、普通に一軒家が並んでいたんですけどね。
少子高齢化で人口が減る、空き家問題が深刻化する、税負担が増し内需が拡大しない… こんな話を聞いていると、どんどんと増殖するマンションに一体誰が住むのかしらと不思議に思ってしまいます。まぁ、今はマンションバブルですから、「住む人」よりも「投資する人」を目当てにせっせと建物が作られていることでしょう。
私は「空き家問題」に関心があるのですが、私が暮らす街では「空き家」らしきものについぞお目に掛かったことがありません。不思議です。ところが実際には、2013年の総務省調査では全国の空き家数は約820万戸、全住宅の7戸に1戸が空き家なんだそうです。これが拡大し続け、2033年頃には空き家数2,150万戸、全住宅の3戸に1戸が空き家になってしまうという予測まであるそうです。※出典:増え続ける空き家~2つの空き家問題~(NPO法人:空家・空地管理センター)
「空き家問題」が発生する主たる原因は少子高齢化であり、相続なのだそうです。核家族化が当たり前の今、親が死んだからといって、今暮らすところから急に引っ越せる訳でもなく、親族の間に横たわる面倒な財産権利関係も片付けなければならず、面倒だから、そのまま放置ということなのかも知れません。
ともあれ、これから10年もしない中に、住宅地には大量の空き家があって、駅チカの利便性のよいところにはマンションが林立するというのが、この国のフツーの風景になるのでしょう。何だか不思議な光景です。
確実に減少していく人口の多くが都市部に集まってきて、更には駅チカのマンションに集まってくる。キュッキュッと音を立てて、コンパクト化という奇妙な民族移動が進んでいる様に思います。これは種族の成員が減少する際に「ニンゲン」が取る本能的な心理なのか、それとも誰かの欲目なのか、よく分かりませんけれど。
それで、お願いだから、私が毎朝使っている通勤電車の沿線の街には、これ以上越して来ないでね。62歳の今ですら、満員の車内で青息吐息なのが、自らの加齢+更なる混雑となる未来では、とても会社には通えなくなってしまいます。
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今日(5/11)は爽やかな五月晴れで、思う存分に当たり前の「週末の一日」を楽しみました。買物に行ったり、クリーニング屋さんに行ったり、図書館に行ったり… こういうのが一番の癒しです。