「もしも」と喋り始めると「ピアノが弾けたなら」とうっかり続けてしまいそうになります。「運がいい」と言ってしまうと、「とか悪いとか人は時々口にするけど」と繋げてしまいます。
ちなみにサザンオールスターズのファンに時間を聞いてはいけません。「今何時?」と聞かれれば、「そうねだいだいね」と返ってきてしまいます。だから「今何時?」、「ちょっと待ってて」 もういいです。
運動会の当日に雨が降ってきて中止になってしまう。運動会を待ち望んでいた僅かな子供たちは「運が悪いな」と言い、大多数の運動会がキライな子供たちは「よし、ツイてるぞ!」と雨空に拳を突き上げます。(ラオウかよ) 「運」とは、事態を変えてしまうような「本人では動かせない何か」のことなのでしょう。
世界では絶えず様々なものが運動をしているのですから、それらが「私」や「あなた」の活動に偶然何らかの干渉をすることは当たり前のことと言えます。そのことを「運」というのなら、「運」は存在することになります。ただ、結果から振り返って考えたときに、それがよいことをもたらす前触れだったのか、そうでなかったのかという違いだけということになります。
最初は「運がよかった」と喜んでいたことが、結果、大変な不幸に見舞われたりする。すると遡って「あれは運が悪かった」と評価が逆転してしまいます。転職とか結婚とかでしばしば起きうることです。まぁ、会社にせよ、結婚相手にせよ「本人では動かせない何か」なので、しょうがないのです。
また、他人には「運」に見えても、本人からすると「実力に基づく必然」だったりすることがある訳です。そして、デキる奴はそんなときに「いやぁ、まぐれっすよ、運がよかっただけ」などと言って、周りに妬まれない様にします。何でも世の中で一番怖い感情は「男の嫉妬」だそうですから。思い当たるでしょ、他人にせよ、自分にせよ。
さてさて、みんな、こんな無常な世界をどの様に解釈して生きているのでしょうか。
※出典:オウチーノ総研 『運』に関するアンケート調査(2016.7) ←PDFファイルがリンクされています、ご注意下さい
Q:自分は運が良いと思いますか?
A:「運が良い」と回答した人は64.4%、「運が悪い」と回答した人は35.6%
「忘れる」という能力を作ってくれた神さまに感謝します。
Q:幸運をつかむ人の特徴は何だと思いますか?
A:1位「ポジティブ・明るい」(31.4%)、2位「感謝を忘れない」(22.1%)、3位「行動力がある・行動が早い」(14.5%)
「良い人だと運がいい」とみんな信じたいんですよね。そうでなきゃ、毎日、苦しんだり、我慢したり、辛い思いをして生きていることが何も報われない。まぁ、一身に幸運を我が身に集めている様な人は日頃「鴨の水掻き」をしているんですよ。
Q:不運が続いた時、あなたはどうしますか?
A:「運が良い」と回答した人から最も多く挙がった回答は「ポジティブ変換する」。「運が悪い」人からは「厄払い・神頼み」が最も多く挙げられた。
アハハ、これ、日本人らしくていい回答ですね。「苦しい時の神頼み」ってよく言ったものです。きっと、本人が不運だと思えば思う程に「お賽銭」の金額が上がるのです。神さまはそんなに「そろばん勘定」はしないと思いますけどね。
Q:今、最も上げたい“運”は何ですか?
A:1位「金運」(40.4%)、2位「健康運」(24.1%)、3位「仕事運」(10.7%)
「健康運」以外は、本当は「運」じゃないですよね。みんな、そんなことは百も承知だけれど、「運」って言ってみたくなる。それは、神さまが世の中を「不公平」に作ったから。
「アイツ、運がいいな」などと人に言われるひとは、他人よりも「準備万端」な人なのでしょう。先ずは「相手がこちらの思惑どおりに動く様に仕向けている」、そして、いろいろと備えている/シミュレーションしているから、偶然に起きたことも「想定済」として対処できる。
先程も書きましたが、「運も実力のうち」としているに違いありません。
サッカー日本代表の背番号11、キングカズ曰く「コツコツやってきたことが実って結果となる。その積み重ねが運をも呼び込む」ごもっともです。
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「ねこブログ」の端くれとして「招き猫」のことをスルーする訳にはいきません。幸運を呼ぶ猫の特徴は「かぎしっぽ」「黒猫」「三毛猫」「白猫」「オッドアイ」などと言われています。愛猫のおーちゃん(メインクーン)は見事に「三毛猫」部分で該当です。いつも、感謝していますよ。
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今日は3月11日です。11年前の今日、東日本は大震災に見舞われました。そして、原発事故。
亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りいたします。また、今も傷が癒えず、懸命に毎日を奮闘されている方々に心からお見舞いを申し上げます。