またしても私が余りに「モノを知らない」ことが分りました。「0800~」という電話番号、あれ、掛かってきたら要注意なのだそうです。「0800」は「0120」と同じで、「通話料金着信課金サービスのフリーダイヤル番号」で、「0120」の番号が枯渇し始めていて、取りたい番号が取れないことから、新たにこのサービスを使いたい企業が「0800」で番号を取得するらしい。

中には大企業のコールセンターでも「0800」を使っているところもありますが、「0800」から着信があったときは要注意なのだそうです。一見、携帯電話の番号「080」と勘違いしてしまいますからね。それで、「0800」からの電話の中には悪質な電話や勧誘電話も多い様子なのです。

それで、対策は、先ずは着信があっても出ない。それで、着信番号をネットで調べてから、その後の対処を決める、というのが最近の常識らしいのです。それで、今朝、私のスマホにも「0800」からの着信があったのですが、スマホが近くに無くて、その履歴だけが残っていました。

この番号をググってみたところ、かなりの件数の報告がネットに上がっている「強引な不動産勧誘」のものだと分かりました。思えば、先日怪しい警察?からの問い合わせ電話も「0800」からだったことを思い出しました。そうか、「0800」からの着信は基本として、出てはいけなかったのね。学びました。

さて、何が「幸せ」かは人によって違うので、今の時代をまるっと総じて「幸せな時代」というのは適切ではないのかも知れません。しかし、よほどのことがなければ生命の危険がなく、誰の支配も受けず、法とモラルに背くことがなければ自由に生きることができる、今のこの国の状態はかつて類を見ない「幸せな時代」にあると思うのです。

けれど、だからこそ、この「幸せな時代」において、幸せに生きるというのは、中々に難しい様に思います。それは、人の尽きない「欲」が人を不幸にしているから。生きていくには十分なお金があっても、他人と比べた途端に不幸に火が点きます。

お金だけでなく、「出世欲」とか「承認欲求」とか、幾つになっても「欲」が枯れることはありません。それで、生理的な欲求を除けば、すべての「欲」は「他人と比べる」からこそ起き得るものなので、「欲」を無くす/コントロールできるものにするためには「他人と比べる」を何とかしないといけませんよね。

ところが、自分で意識して「他人と比べない」なんてことはできない訳で、もし、本当にそれを願うならば、対策はただ一つ、「それどころではない」状況に自分を追い込むしかありません。少なくとも、私はそうなのです。

だから、「それどころではない」に如何にどっぷり浸かるかが、心の安寧、強いて言えば「幸せに暮らす」ために必要である様に思うのです。ニンゲンの心は難しいものです。幸せな時代に幸せに暮らすのも楽ではありません。

どうして、改めて、こんなことを今日は考えたかと言えば、偶然二つのことで出会ったからです。先ずは、男子駅伝の県別対抗戦で必死にタスキをつなぐ選手たちの姿を見て、「それどころではない」人たちの気高さと、その(辛そうだけど)幸せそうな表情にいたく感銘を受けたのです。

そして、次は「徒然草」(吉田兼好さん)の現代語訳を読み始めたのですが、今から約700年も前に書かれたものであっても、ニンゲンというのはほとんど変わらない生き物であることに驚かされたのです。この書物においても、ニンゲンの「欲」については、数多く触れられていて、それがニンゲンを如何に苦しめるかが語られています。

それはまるで現代人の悩み、そのものなのです。この書物が書かれた700年前から今に至るまで、ニンゲンは結局「欲」を何ともコントロールすることができなかったことがよく分かりました。だから、もう、「幸せに暮らす」ための打ち手ととしては、「それどころではない」しかない様に思うのです。よっぽどの聖人、できた人を除いては。

「辛いこと」や「生死に関わること」で「それどころではない」に追い込まれるのは勘弁ですが、自分がやっていることに集中して、周囲がまるで見えなくなるくらいの状態で毎日を過ごしていく。やってることは全然退屈でも構わないけれど、「それどころではない」のであれば、そうやって過ごす時間こそが「幸せ」に思うのです。今の自分は「それどころではない」が少し足りないのかも知れません。

*****
最近、愛猫が東隣りのお宅の動向に異常に神経を使っているのです。お隣、去年の秋に転勤となって、留守の間、他の人に家を貸している様子なのですが、どうもそれが気に入らないらしいのです。それにお隣にいた猫ちゃんも、一緒に転勤してしまったのがショックだったのかな。それで、お隣もワタシが守らなきゃ!みたいな使命感に駆られているのかも知れません。

家の子が何を考えているかは別として、窓を開けろ!という要求が頻繁に出されており、何せ真冬ですから、開けた途端に冷たい空気がさーっと部屋の中に流れ込んで来るのです。早く春が来ないかな。

***
ブログランキングに参加しています。よろしければポチっとお願いします。やる気がでます。
投稿者
おーちゃんパパ

おーちゃんパパ

2021年3月に35年勤めた会社を早期退職しました。カミさんと世界で一番可愛いメインクーンと暮らしています。