先週末に小さな鉢植えのラべンダーを買ってきたのですが、暑いのが苦手らしく、すぐにしんなりと元気が無くなってしまいます。今年の夏は猛暑に見舞われると言いますし、部屋の中で育てようかなと思ったのですが、我家では室内に植物を置いておくことがNGなのです。
すぐに愛猫がハミハミしてしまうのです。しかもラベンダーには猫に有毒な成分が含まれているのだそうです。気を付けねば。
さて、誰にでも「不可侵な領域」があります。これ、夫婦や親子の間でも、うっかり踏み込んでしまい「キーッ」となってしまうことがあります。当然ながら「他人」との間で、こんなことが起きると非常に緊迫した空気が流れることになります。
まったくの他人との間ではこういったことは起きることはありませんが、毎日顔を合わせる場所では、この「相手の不可侵領域への侵害」は日常茶飯事に発生します。勿論、逆もまた然りで、私もまたイヤな思いをすることが度々です。
一歩踏み込んで相手をイジるというのが、一番仲良くなれる近道だと私は思っているので、「この人、いい人だな」「仲良くなりたいな」と思う相手のことをちょこちょことイジるのですが、ときに「不可侵な領域」に入り込んでしまったりします。
予め「どこがヤバイ」と分かっていれば、勿論そんな危険なことはしませんが、何度か相手に「キーッ」となられて、初めてそこが分かる訳で、誰かと仲良くなるにも最初はそれなりのリスクが存在しています。
「家族」「前職」「趣味」あたりはかなり危険な領域で、特に「趣味」については一家言ある方が多く、下手に「知ったかぶり」をしたりすると手酷くやり込められたりします。みんな大事にしている世界であり、他人に土足で踏みにじられたり、「こういうものですよね」などと乱暴に要約されたくないのです。「同好の士」なんて言葉、信じてはいけません。
野球が好きだと聞いたので、そんな話題を振ってみたら、「アンタ、野球、やったことあんのか」なんて言われたこともありますし、あるバンドのファンだと聞いたので、そのバンドのギタリストの演奏のことを話したら、「アンタ、そいつより上手いのかよ」なんて言われたこともあります。みんな、怖いなぁ。
その点、安全なのが「ペット」だったりします。今の職場に「猫ちゃん」が家にいる人が私の他に2人いることが判明しましたが、お互いの家の子の写真をスマホで見せ合って、猫あるあるをひたすらに喋り続けてはニタニタしているのですから、平和なものです。
相手の「不可侵な領域」に触れずに、うまく相手との距離を縮めていく、幾つになっても、どこであっても大事なことです。まぁ、相手と一切触れあわないというのも手ですけれど、それでは寂しいですよね。
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今週から読み始めている海外ミステリーの文庫本、最高に面白いのです。毎日帰宅時の電車の中で時間を忘れて読んでいます。そうそう、「好きな本」というのも「不可侵な領域」ですよね。私、他人から「この本読んでみたら」と薦められる、本を手渡されるというのが大の苦手です。だから、他人には本をプレゼントしたりしないのです。