長かったお正月休みも残すところ「明日一日」となりました。まぁ、これだけ休めば十分に思います。完全リタイアというのは、かなり体がポンコツになってからの話だと改めて悟りました。そんなに遠くないタイミングで、いきなり「故障」して動かなくなるかも知れませんけれど。

ガレージ横にある鉢物に散水するために20m以上の長さのホースを使っていたのですが、去年の夏前だったでしょうか、途中の部分に穴が空いてしまったのです。もう何十年と使っていて、一年中「野ざらし」にしていることから、経年劣化によるものと思われます。これまで何もなく使えていたことが、奇跡なのかも知れません。

それで、穴が一ヶ所空いたからと捨ててしまうのは忍びないので、Amazonで「ホースの水漏れを直すテープ」というのを買って、補修をして使っていたのですが、11月頃でしょうか、その部分が再決壊してしまったのです。

その後もだましだまし使っていたのですが、年末に「いよいよ捨て時かな」と思ったところ、そこでピンっ!と閃いたのです。穴の空いた部分を切除して、2本のホースにすればいいんだって。

「そんなの最初のときに気付けよ」ってことなんですけど、当時は開いた穴を塞ぐことばかりを考えていて、こんな単純な解決案が思い浮かばなかったのです。そもそも、2本にしたら、せっかくの「長いホース」の意味がないでしょ?ということなんですけれど、実際には15m程度あれば用が足ります。

それで、このことが閃いてから、穴が空いた部分を切除してできる2本のホースの長さを確認したところ、15mと5mであることが分ったのです。やった! これまでのホースの故障箇所をなくして、更には新しく1本ホースを手に入れることができるのです。

3mのホースというのは既にあったのですが、常々「あと数メートル長ければ…」と口惜しい思いをしていたので、「短い方」を再生することで、この思いも一挙に解決です。この「一石二鳥」プラン、今年の年末年始で、一番うれしかったことだったりしたのです。ここまで来ると、幸の薄さも世界遺産クラスです。

こういうの「転換思考」というのだそうです。よく言うじゃないですか「人は見たいものを見て、聞きたいものを聞く」って。発想も然りで「ここを解決したい」って一所懸命になってしまうと、本来解かねばならなかった「問題」自体が解けなかったり、誤ったやり方を無理くり押し付けてしまったりする。今回の「ホース」騒動は、よい教訓になりました。

自分では若いツモリでも頭の中は融通が利かなくなって、柔軟性を失っているんでしょうね。老害だよ、老害。これからは行き詰まったり、近視眼的な発想で答えを急いでしまったりしたときには「転換思考」のことを思い出してみたいと思います。

ちなみに転換思考をする際の便利なツールとして、「オズボーンのチェックリスト」というのがあるそうです。1.転用(Other uses)、2.適合・応用(Adapt)、3.変更(Modify)、4.拡大(Magnify)、5.縮小(Minify)、6.代用(Substitute)、7.再配置(Rearrange)、8.逆転(Reverse)、9.結合(Combine)
皆さん、よくご存知と思いますが、詳しく知りたい方はググって下さいね。 

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遂に今年は「福袋」を一つも買いませんでした。また一つ大人になりました。結局、62年間に渡り、「買ってよかった」「大当たり」なんて福袋に出会えぬままに、私の福袋ライフは静かに終わりを告げたのです。もしかしたら、今年買わなかったものこそが「大当たり」だったのかも知れません。口惜しいなぁ。

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