2019年の秋から2021年の3月までの間、早期退職のことを思い悩む中、私はいろいろな資格を取得しました。危険物取扱者乙種第4類、第三種冷凍機械責任者、二級ボイラー技士、宅地建物取引士、管理業務主任者、ファイナンシャルプランナー3級、ITコーディネータ..
実務経験のない資格など何の役にも立たないと多くの人が言います。でも、そんなことは私にはどうでもよかったのです。これらの資格の取得を通じて、私はまだ自分が何かを学ぶことができるという自信を得たかったのです。
難関資格ではありませんでしたが、私は学び、チャレンジし、運よくそのすべてに合格することができました。早期退職を考える日々、これから人生がどうなっていくのだろうと考えたときに、このことで少しだけ勇気をもらいました。そして、受験会場で同じ様に受験をする若い人たち(10代後半~)の姿を見て、みんな一生懸命に自分の未来を考えているんだなと思い、妙に感動をしました。おじいさんとしてはとても頼もしく、そして応援したくなりました。
無意味な資格取得だったのかも知れませんが、2021年2月頃から転職活動をした際に、実はこれらの資格を取得していたことが、思いも掛けず、私という人間の評価につながった様に思うのです。履歴書を35年振りに書いて、「資格」という欄がこれらの資格の記載でいっぱいになりました。すると面接において、先方の企業の方から「すごいですね」「頑張りましたね」などと言っていただけました。恥ずかしいやら、うれしいやら、何だか肩の力が少し抜けて、いろいろなことを笑顔でお話しができた様に思うのです。
4月からの仕事や職場にもだいぶ慣れ、新しい生活のリズムを自分と家族が受け入れられる様になりました。来年(2022年)は、老いた頭を再び刺激して、簿記2級、行政書士の資格取得にチャレンジしたいと考えています。