昔からダムの貯水量が気になって仕方がありません。東京都水道局の「貯水量情報」というWEBページをしょっちゅう覗いています。今年は例年以上にダムに水が貯えられていて、ページを開くたびに心が安らぎます。このページを作っている人、あなたの仕事は誰か(私)を幸せにしていますよ。
一昔前に「鈍感力」という言葉がしきりに使われました。果たして「鈍感」というのは能力であるのかは別として、強力な武器であるのは確かです。特に基本的に忙しくない「退職者」にとっては是非身に着けたいものと言えます。けれど、今まで気付いていたこと、気にしていたことを急に「気にしなくなる」なんて、できませんよね。出来たとしたら、別の病気が進行している様にも思います。「鈍感力」というのは言い換えると「気付くのだけど、どうでもよくなる」ということなのでしょうか。
現役の頃の様に会社で起きたことをいろいろと「気にする」こと、今の職場では殆どありません。以前のエントリでも書いた様に「そのときにできるだけのことをするだけ」です。気を付けていることと言えば、一緒に働く人と妙な摩擦を起こさないこと。余計な関心をもたない、相手に何も期待しない、サービス精神を発揮しない。それはそれで多少は気を使いますけどね。とにかく「忖度」とか、「社内政治」みたいなことをまったく考えないというのは楽なものです。まぁ、こういうヘンテコなものが「サラリーマンライフの醍醐味」でもあるので、少し寂しい感じもしますが。
「気になる」「気にする」が高ずると「強迫性障害」というれっきとした病気になるのだそうです。強迫性障害について、調べてみました。
※出典:LITALICO仕事ナビ 強迫性障害(強迫症)とは?(2021.5)
<強迫性障害の症状>
不潔恐怖と洗浄/加害恐怖/確認行為/儀式行為/数字や言葉へのこだわり/物の配置、対称性などへのこだわり
おっとっと、結構に私のパーソナリティと合致しています。特に「加害恐怖」。私は「加害者」になることがとにかく心配なのです。電車に乗っても、車を運転しても、スーパーで買い物をしていても。おかげ様で「随分と用心深く」なりましたけどね。最近はオジサンが公園で遊んでいる子供をじっと見ているだけで、警察に通報されて「加害者」になってしまうことすらあるのです。クワバラ、クワバラ。
今はそんなこともありませんが、昔は妙なジンクスというか、めぐり合わせがあって、「気に病む様なイヤなこと」は必ず「金曜日」に起きることになっていたのです。そして、土日で何とかダメージを減じて、月曜日には多少持ち直して満員電車に滑り込むということを何度、何十回となく繰り返したのです。
だから、そんなときは土日はどーんと暗い訳です。イヤことが起きたのが金曜日でよかったのか、よりよって金曜日なのか。いずれにせよ、40代の後半くらいからは、金曜日はひたすらに息を殺して、用心深く過ごしていましたもの。神さまでも悪魔でも、どちらでもいいけれど「見逃してくれよ」ってね。