ものすごく寒かったことを覚えています。全身麻酔をした手術後に看護師さんに起こしてもらったとき。あれは回復室?集中治療室? 何か欲しいものがありますかと聞いてもらい、病室から音楽プレイヤーを持ってきてもらいました。意外と何ごともなく操作ができて、好きな曲を選択して再生、それから程なくして、またもう一度眠りに落ちてしまいました。あのときの寒さが死んだときの感覚なのかしら。

以前のエントリでも少し全身麻酔を経験した際の感覚を書きましたが、年内にも次の機会(心房細動のアブレーション手術)がありそうなのでそのことを思い出したのです。本当に死んだことはありませんが、「死」とはあのようなものに違いないと悟ったのです。真実は誰も分かりませんが。

「全身麻酔の最中、夢を見ますか」と手術前の説明を病院の方から受けたときに聞いてみたのです。すると「もっと深い層で眠っていますので夢は見ません」と答えていただきました。実際に手術の際に「これから麻酔を掛けますからね」という声を聞いた直後に意識がBlack Outし、それから目覚めるまでの間、ただただ時間が吹き飛んでいたのです。

前回(10年前くらい?)は最初のことでもあり、とくに意識もせずに「あれやこれや」しているうちに全身麻酔で眠ってしまったのですが、一度体験をしてしまうとそれなりに「怖い」のです。あんなにスコンとBlack Outしてしまうことが。

まぁ、こんなことを怖がっていて、「年間死亡率4%超、心不全、心筋梗塞、脳梗塞を発症。脳梗塞発症の場合、1年後の生存率は50%。また、腎機能の悪化、認知症の進行の懸念もある」などと言われる心房細動を放置する訳にもいきません。こんな状況を放置しておくのは甚だ無責任です。結構に怖い状態で暮らしているのね、私って。

秋から冬を予定する手術までの間、これからしばらくは「体調を整える」ことを生活の中心におくことにします。突然死なんてことだと「やり残したこと」が沢山あって化けてでそうですし。化けて出られるならまだましで、全身麻酔と同じくBlack Outして、天国も地獄もなく無に帰してしまうのでは何とも無念です。

最近は友人・知人に会うと互いに「病気自慢」ということになるので、今回の私の持ちネタとしてはかなり「話」をすることができそうです。

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