「ちょっとよい試み」として、多くの企業でアニバーサリー休暇というものが設けられています。実態は有給休暇の消化促進策なのですが、何故か社員が会社に感謝するという奇妙なイベントです。
本来、有給休暇の取得に際しては「目的」を説明する必要がないにも関わらず、アニバーサリー休暇の取得申請には「何の記念日か」などと書かされる訳です。これ、サラダ記念日とか書くと人事考課に響きますかね。
日本国内の「記念日」というのは現在66日あるそうです。その中で祝日は16日。中には「アナログ放送の日(2/1)」とか「統計の日(10/18)」なんて初めて知るものもあり、頻繁にどこかで「祝典」が行われている訳です。
よく言われることですが、「祝日」は日本語が世界で一番多く、昨今は休日自体を動かして3連休にするケースもあり、実は「日本人、休み過ぎ」です。まぁ、その分、長期休暇が取り辛いとか何とかいう事情もありますが、中途半端な長さで一年中休んでいる様な感じがします。
本当に大事なのは「家族の記念日」ですよね。よそのお宅、一体どうしているんでしょう。
新日本カレンダー株式会社による『あなたの心に残る大切な記念日とエピソードを教えてください』調査(2012.11)と、大和ネクスト銀行 が2021年8月に実施した「記念日に関する意識・実態調査」を読んでみます。
※出典:新日本カレンダー 『あなたの心に残る大切な記念日とエピソードを教えてください』調査(2012.11)
※出典:大和ネクスト銀行 「記念日に関する意識・実態調査」(2021.8)
<心に残る大切な日> (新日本カレンダー調査)
1位「子供の誕生日」、2位「結婚記念日・入籍日」、3位「自分の誕生日」、4位「家族の誕生日」
子供の誕生日が大切と言うのは圧倒的に「女性」の方が高くなっています。ダンナさんとしては、何を忘れても「子供の誕生日」を忘れてはなりません。お子さん+奥さんにキツく責められることになります。勿論覚えているだけじゃ駄目で、お子さんへのプレゼントと何故か奥さんへのプレゼントもお忘れなく。
<結婚記念日のお祝い> (大和ネクスト銀行調査)
結婚記念日のお祝いをしている:婚姻期間10年未満の夫婦では51%、30年以上の夫婦では27%
確かに、確かに。我家でも結婚記念日は特にイベントらしきものは随分前に無くなった様に思います。普通にサンマを焼いたり、野菜を炒めたりして夕食を食べている訳です。
ちなみに新婚3年目くらいまでは辛うじて生き延びているものとして、「出会い記念日」(1.9%)、「交際記念日」(3.5%)、「プロポーズ記念日」(1.4%)、「婚約記念日」(2.7%)があります。あはは、一つも覚えていません。多分、カミさんも覚えていません。
いちいちこんなものまで記念日として覚えていたら、それこそ「サラダ記念日」や「コロッケ記念日」やら「ハンバーグ記念日」やらでカレンダーが真っ黒になってしまいます。面倒な人です。
<自分だけのオリジナルの記念日がある> (大和ネクスト銀行調査)
10%だそうです。おやおや、これは予想外です。もっと、みんな「乙女」な感じかと思っていました。アンケートの回答内容としては、「妻に一目ぼれした日」、「子どもが初めてしゃべった日」、「初孫の誕生日」などが挙げられています。
ちなみに、私のオリジナル記念日は「愛猫のおーちゃん(メインクーン)が家に来た日」です。あの日から、もうすぐ丸6年になります。すっかり立派な女王様になって、我家に君臨されています。
<勤務先の創立記念日にもらえると嬉しい記念品> (大和ネクスト銀行調査)
1位「現金・ボーナス」、2位「金券・商品券」、3位「休暇」、4位「文房具 (ボールペンなど) 」、5位「お菓子 (饅頭など) 」
家族の記念日ではありませんが、こんなものがありましたのでpick upしてみました。1位と2位が圧倒的な多数で、3位以下はちょぼちょぼです。そういえば、昔、私も会社から何かもらった様な記憶がありますが、これもまた「何にも」覚えていません。総務部の皆さん、あまり気を使わなくて結構です。何をいただいても社員はその程度のものですから。それどころか会社からもらったボールペンに「創立30周年記念」などと彫られていようものなら、家のどこかに仕舞われてお終いです。
人間、あげた方は覚えているけれど、もらった方は覚えていないという話は本当なのです。
今年の春のお彼岸は3/18に「入り」で、3/21が「お中日」で、3/24が「明け」です。どこか都合のよい日に父母の眠る墓まで墓参に行きます。昨年は父の命日を当日まで忘れていたことを謝らねばなりません。当日であっても突然に思い出したのは、きっと背後から父が私をポカリとぶったからなのです。
お彼岸が近付いて、昔、父母や兄と「おはぎ」を食べたことを思い出しました。私は「ゴマ」が好き。
※春に食べるものは「ぼたもち」という説もありますが、私が育った家では「ぼたもち」なんて言葉は一度も使ったことがないので、この慣習に則ります