今週は木曜日(11/23)が祝日(勤労感謝の日)なので、火曜日であっても、何だかもうすぐ週末!という感じでうれしくなってしまいます。勤労感謝の日なのですから、明後日はせいぜい自分を甘やかしたいと思っています。(いつもそうだけどナ) 明日一日、頑張れ、オレ。
井川意高さんと堀江貴文さんの対談本を読みました。6年前の2017年に刊行されたもので、タイトルは「東大から刑務所へ」。お二人がどんな方かは、皆さんよくご存知と思いますので、このエントリでは割愛します。
とてつもなく優秀な二人が「刑務所」という空間で何を考え、どう過ごしてきたか。きっとひどい目にも沢山あったハズですが、そんな経験ですら、肥やしにしてしまう精神の強さには驚かされました。
刑務所での食事やら、差し入れでウレシイもの、中でアサインされた仕事などなど、多方面に発散する話題が猛スピードで展開されていき、そのリアリティに読者が引きずり回されます。その中で、私が「そうだな」といたく共感した部分があります。
私などに「共感した」と言われるのは失礼にあたるかも知れませんが、それは刑務所の中では「後ろ向きで時を進めた」という部分でした。
これは「後、何日で出所できる」と考えると、(このお二人であっても)ジリジリと精神を病んでしまうところを、刑務官に「これまで何日過ごして来た」と考える方がいいんだよとアドバイスを受けたという話なのです。
これ、とてつもなくイヤなところから、抜け出すことを心待ちした経験のある人だったら、皆、「そうだよね」と思うハズです。私も人生の中で何度か、「脱出まであとXX日」なんて指折り数えた日々がありました。
あのときはとてつもなく時間が、一日が過ぎていくのが遅くて、もしかしたらこのまま脱出できないんじゃないかと気絶しそうになりましたよ。あの頃にこの本を読んでいたら、随分と楽になれた様に思います。「これまでXX年間、XXヶ月、よくやってきたよね」「その頑張りの先に、『次』があるんだから、焦らない、焦らない」ってね。
まぁ、こんな気持ち、転職をした人だったら、誰でも分かると思います。だって、キャリアップのために転職をします!なんて人は、本当は世界に誰もいないのですから。何にせよ自分で決めて「場所を変えてみる」、その最後の日がやって来るまでが長いんですよ。
何も制約がない巷であってもこんなに消耗するのに、「刑務所」で刑期を終えて出所(脱出)するまでの日々を考える焦燥感なんて、考えただけでも気絶しそうになります。絶対に精神に異常を来してしまう自信がありますよ、私ってば。
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先日、刑務所の受刑者の方が作った製品の即売会というのが近所であって、少し覗いてみました。並べられた製品のどれもが素晴らしい出来栄えで、時間的な余裕がある?こともあってか、大変に丁寧に作られていました。
もう20年以上前に最寄りの刑務所?に併設されている生産品の即売所で革靴を買ったのですが、頑丈に作られていて、何年も履かせてもらいました。またの機会が楽しみです。