年末年始にHDに録りためたTV番組をせっせと見続けています。HDの残容量が気になる訳でもないのですが、やはり「旬」というものがあるので、まだ、話題や関心が見失われてしまう前に見たいのです。何だかんだと時間が取れずに、「~しながら」の状態で、録画を流し続けているのです。
録画した番組は、ほぼすべてNHKとNHK-BSの番組なので、昨今のNHKの受信料の支払いに関するイシューは遠くから眺めているだけです。現在でもNHKの受信料=有料チャンネル料金と思っているので、特に不満はありません。MLB、PGA(ゴルフ)、猫番組… 魅力的なラインナップです。
ジャンクPCをこの1年で10台以上廃棄したこともあり、ここから取り出したHDが部屋の中にゴロゴロしています。1TB以上の容量のものについてはHDケースに入れ、TVの外付HDとして第二の人生を送ってもらっています。? 何かに似ています。そうです、中高年の再就職、私の今の生き方をなぞるようです。耐久性、信頼性が今一つ欠けるところまで同じです。頑張ってね、おじいちゃん。
年末からお正月まで録りためた番組の中で面白かったのは…
◆欲望の資本主義2022 成長と分配のジレンマを越えて(NHK-BS1)
「欲望の資本主義」は、2016年から毎年お正月に放送されている番組で、今世界で何が起きているか、資本主義は何をもたらし、何を壊しているのか、そんなことを整理して見せてくれます。世界や日本の「最先端の知」がこれでもかと登場し、「この人、こんな感じだったんだ」という楽しみがあります。また「こんなすごい人がいたんだ」という発見の楽しみもあります。「資本主義の行き過ぎた暴走」がもたらした弊害(格差、環境問題など)があまりに大きく、「資本主義の繁栄」に議論の軸が移っていることを今年は理解させてもらいました。ケイト・ラワースさんの「ドーナツ経済学」の説明が面白く、遅ればせながら、2018年に出版された彼女の本「ドーナツ経済学が世界を救う」をポチってしまいました。
◆ドキュメント72時間 年末スペシャル
別のエントリでも書きましたが、この番組、危険なのです。じーっと見てると何ということもないシーンで突然に涙腺が崩壊することがあるのです。年末スペシャルでは今年(2021年)放送されたプログラムがランキングされ、上位10作が続けて放送されました。この中では、筑波の焼芋屋さんの72時間がしみじみと面白かったです。店主のおじいちゃんが実に素敵な人で、この人に吸い寄せられる様に、次々とお客さんが店にやってきます。美味しいものは人を幸せにします。何か辛いことがあったり、何か悩みを抱えていても、おじいちゃんの焼芋を食べれば一息つけるのです。そこから、また次に向かえます。それから、銀座のおつまみ屋さんの72時間も面白かったな。自分で食べたり、遠くの親に送ったり、社員用に会社でまとめ買いしたり、自分が食べて美味しいものは、人にも食べて欲しいのです。あぁ、お酒が飲みたい。イカでしょ、豆でしょ、あられでしょ、日本に生まれてよかったなぁ。
◆30年ぶりの栄冠! ホンダF1 最後の戦い
2021年シーズンのダイジェストと、HONDA技術陣の奮闘、どちらかでもお腹いっぱいの内容がギュッと詰め込まれたよい番組でした。永久保存版ですね。HONDAでPU(Power Unit、エンジン)の開発に携わった多くの人たち、ベテランの方も若い方も本当に幸せそうでした。そして、レースを応援する世界中のファンの人たちも本当に幸せそうでした。またいつか、HONDAがF1に復帰することを信じて待つことにします。私はこれまで、ずっとHONDAの車に乗ってきました。インテグラ、コンチェルト、アコード、アコード、ロゴ、アコード、アコード。これから先、精々2台程度しか新しい車に乗り継げないと思いますが、ずっとHONDAの車に乗って、再びF1でHONDAエンジンの爆音を聞けることを心待ちにします。例え年老いて運転免許証を返上することがあっても、HONDAの耕運機を使うことにします。
さてと缶チューハイでも飲みますかね。何か棚にあった乾き物をつまみにして。