ここしばらく寝付きが悪くて、いろいろと「これがいいよ」というものを試しています。けれど、どれも上手くいかず、ベッドの中で毎夜苦しんでいます。アイマスクもやったし、おでこに貼る冷感シートも、ミルクを飲むことも、「ようつべ」のすぐに寝落ちするという動画を見てもダメです。何か気掛かりなことがある訳でもないし… まぁ、数時間眠れない状態で過ごした後はいつの間にか眠っているので、真剣に悩む程ではありません。
博覧強記と言えば、すぐに名前が挙げられるのが南方熊楠（みまみかたくまぐす 1867ー1941年）です。知の巨人であり、一応の肩書は博物学者・生物学者・民俗学者ですが、幅広く森羅万象に通じていて、驚異的な記憶力の持ち主だったそうです。
専門性に依るのか、幅広い知見に依るのか、世界の理解の仕方はいろいろですが、南方熊楠先生の様に「限りなく深くて、限りなく広い」という立ち位置から眺める景色は如何なものだったのでしょうか。見えていた世界の構造を図示した「南方マンダラ」というのがありますが、これ、どれだけ眺めても、どんなに解説書を読んでもさっぱり分かりません。ご本人、すごいところまで行っていって、すごいものを見ていたに違いありません。
博覧強記とは程遠く、南方先生の足元にも及ばずながら、どうせ時間はあるのだからと最近は腰をすえて本を読み、無償で提供されている「オンライン講座」を眺めています。図書館の蔵書の充実にも驚かされますが、「オンライン講座」の膨大なラインナップにはため息が出てしまいます。その気になれば、海外の大学の最先端の講義内容まで見ることができます。
放送大学のネット配信サービスだったり、NTTドコモさんが提供してくれているサイトだったりするのですが、公開されている講座内容はどれも関心をそそられるものばかりで、手当たり次第に動画を見ているのですが、あっと言う間に数時間が経過してしまいます。
興味のあるものを組み合わせて「自分大学」の「一般教養」の履修カリキュラムを組みことができそうです。どの講座も一流の先生ばかりで贅沢な授業です。こんなことをこれから何年も続けていたら、相当のモノ知りになれそうです。「モノ知り」以外の何者にもなれませんけどね。
それでは眠れない夜は本を読んだり、動画を見たりすればよいのですが、そうすると目が冴えてしまって更に眠れなくなってしまいます。上手くいきません。
