「街歩き番組」をTVでよく見ます。大騒ぎをした一行が練り歩くものは「遠慮」させてもらうとして、丁寧に一つの街や地域を紹介するものにはついつい引き込まれてしまいます。歴史ある建物も素晴らしいし、名物料理も実に美味しそうです。けれど、最も魅了されるのはそこで暮らす人たちの笑顔です。
誰でも素晴らしい笑顔を持っているのですが、特に、長い間「ひとりで戦ってきた」おじさん、おばさんからこぼれ出す笑顔に、ついつい引き込まれてしまいます。どんなに素晴らしい役者さんでも、絶世の美男美女でも作ることができない、突然にそこに一輪の可愛らしい花が咲いた様な笑顔。
「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」なんて言葉がありますが、苦労してきた人、孤独な道を歩んできた人たちの中には、無理をしてでも「笑って暮らす」ことで辛い日々を乗り切ってきた人がいて、そんな人たちがきっと素敵な笑顔を見せてくれるのです。よく雑誌やネットで見かける「口角を上げて…」とかいった妙な技術論とはまったく別の話です。
それどころか「笑う門には福来る」という格言のとおり、笑顔が素敵な人の周りには、不思議と人が集まってきて、商売も繁盛している様に思えるのです。まぁ、TV番組を通じての感想なので、成功をしている人が紹介されているだけかも知れませんけどね。
思えば、長い間「ぶすっとした」表情で毎日を過ごしてきた様に思います。努力してなれるというものではありませんが、「あのオジイサン、いい笑顔するんだよな」なんて言われる様になりたいものです。それは、今の私、これからの私にとっては最上の誉め言葉の様に思えます。
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