大して面白いことがある訳でもない毎日、ただ過ぎて行ったとしても「何か」は積み上がります。何の価値もなく無意味なもの、最初はゴミ置き場の「堆積物」の様に思えたものが、徐々に輪郭を見せ始めて、やがて「むっくり」と立ち上がる。そんなことってありませんかね。
■新しい日常が積み上がる
現役のサラリーマン時代とは別の日常が積み上がります。私は2021年4月1日から、これを積み上げてきました。454日です。結構なものです。何かツマラナイことでも「あまりキチンとやらずに継続する」これが大事かなと思っています。
■これまでとは違う知識が積み上がる
日常が変わるということは、自分を取り巻く「知識世界が変わる」ということなんだなとしみじみ思ったりします。現役の頃に積み上げた知識の中で、結局今も使っているのは「Excel」に関するものだけだったりします。
今、私が一番欲している知識は「トウモロコシ」をどうやったら害虫から守るかというものです。そして、これは「ようつべ」に教えてもらっています。何だか退職後の日常で必要な知識はすべてここにある様にすら思います。まぁ、余りに簡単に手に入れることができるので、きちんと「TRY & ERROR」をしてみないと面白くありません。
■新しいキャリアが積み上がる
たまにではあっても働いているので私には「新しいキャリア」が積み上がっています。お金と相談ですが、場合によっては75歳くらいまではニコニコと働くことを考えているので「新しいキャリア」が大事なのです。現役の頃に「こんなスゴイことをしていた」と幾ら主張したところで、「それは分かりましたから、直近は何をしてきたのですか」と聞かれて、しどろもどろになる様では次の仕事を得るのは覚束ないのです。
それに中高年の再就職というには「経験」以上に「どんな姿勢」で働いてきたが問われると私は思っています。仕事自体は大した経験や技術を必要としない仕事も多いですしね。真面目であること、長く働いてくれること、職場に馴染めること… 当たり前のことを「新しいキャリア」を通じて説明する。これができないと「イタイ中高年」って感じです。
■資格を積み上げる
よく言われますよね、「実務を伴わない資格に意味はない」って。それは資格を持っていない人の遠吠えです。明らかに違いますよ、何をするにしても「資格」の有無は。だって、基本的な能力(地頭)があるんですっていう証明なんですから。特に国家資格は大事です。何だってチャレンジしちゃいましょう。私もあと2、3は頑張ります。
それで「継続は力なり」を調べてみました。諸説あるものの、浄土宗の宗教家である「住岡 夜晃(すみおか やこう)」さんの「讃嘆の詩(さんだんのうた)」の一部なんだそうです。私なんかの世代では「継続は力なり、Z会」までがセットです。今もZ会、健在なんですね。
ちなみに代ゼミは「日々是決戦」「親身の指導」何て言ってましたよね。何と今では日々是決戦神社まであるという…
そんなに「いいもの」ばかりが積み上がる訳ではありません。というか、年を取るということは失い続けていくということがよく分かります。思いつくままに並べても、頭髪(もとから無い)、記憶(特に人の名前)、やる気、世界征服の夢… とは言っても一番困るのは「貯金」を失い続けていることです。「そこは投資でしょ」なんて意気込んで、大事な虎の子まで失ってしまう。まぁ、そこそこに幸せな日常を堅実に積み上げることにします。