何となく「渡り鳥」のイメージがあるウグイスですが、実際には年中近所にいるのです。見た目は地味な「ウグイス色」で、大きさもスズメくらいなので、余程の鳥好きでなければ他の鳥たちと区別ができません。普段は息を潜めていても、ここぞというときには見事に個性を発揮する。ホーホケキョ、見事なものです。
先回りして情報を得て「リスクに備える」という考え方、最近はこれを変えています。「起きたこと」、「イタイ目にあったこと」から学べばいいんだってね。必要最低限の知識を身に付けたら、後は現場で痛い目に遇う。仕事で必要な知識や経験はこのやり方でしか身につかないのですから。
こんなこと、誰だって知っているのですが、私に限っては「小器用にその場をしのぐ」という芸で何十年もの時間を過ごしてしまい、このやり方が身に付いていなかったのです。そして、再就職をして1年以上が過ぎて、ようやく「このやり方」に慣れてきたのです。興味深々に新しい仕事をしながら、いい年して怒られたり、イタイ目にあっている訳です。本当に少しづつ、仕事を覚えている実感があります。命まで取られる訳ではありませんし、サバサバとしたもんです。まぁ、そんな仕事の仕方を許してもらえるのも「中高年からの再就職採用のオジサン」だからでしょうね。
さて、「イタイ目」と言えば年を取ってくると体のいろいろなところが「痛く」なってきます。大丈夫、みんな「イタイ目」にあっているのです。
※出典:OurAge 40~50代アンケート調査で見えてきた、なんとなく感じる体と心の不調とは?(2020.10)
<痛みを感じる部位は?> ※複数回答、多い順
首・肩(28.2%)/腰(19.1%)/脚・足(10.6%)/頭(10.4%)/膝(9.1%)/手・指(9.0%)/痛みなし(8.7%)
これ、アンケート回答者が「現役」中心なので、「その後」の人たちとは若干違うのかなと思います。まぁ、サンプルは「私」だけなので何とも確かさには欠けますが。私の場合、昔から「肩こりがない」というウレシイ体質でしたので、今もこの部位は無問題です。腰については、数年に一度、「立てない」程の腰痛に見舞われていたのですが、退職後、まったく兆候がありません。やはり「満員の通勤電車」、「イスにずっと座りっぱなし」の毎日が体に良い訳がなかったのです。ということで、今の私は痛みを感じる部位はありません。老後のお金の問題で頭が痛い程度です。
<不調を感じたときにしている対策は?> ※複数回答、多い順、n=400
ツボ押しやマッサージなどのセルフケア(334)/特に何もしていない(247)/サプリメントを服用(229)/通院して薬を服用(202)/食事改善(201)
そもそも中高年の「不調」なんて、こんなものなんですよ。ストレッチしたり、お風呂にゆっくり入れば改善する程度のもの。みんな会社に置いていたでしょ、肩のツボを押す針金の先に何かついた器具とか、手のひらでニギニギするものとか。あれ、退職するときに捨ててしまうことをオススメします。家に持ち帰ってきても使いませんもの。世界遺産ならぬ「会社遺産」みたいなもんです。まぁ、中には深刻な病気の兆候なんてこともあるので、そんな油断はできませんけどね。
「イタイ目にあっている」けれど、人間関係に気を使う必要もなく、職場にいる時間以外は何も悩んだり、宿題を抱えたりもしない、という私の現状は結構に「気持ちよく仕事ができている」と言えそうです。現役の頃、何で仕事を生活の真ん中に置いていたんだろ。過ぎたことなので反省も後悔もありませんが、ひたすらに不思議です。まぁ、現役っていうのはそういうものですかね。