不思議なものです。早期退職をした後に次の仕事に就いたとしても「転職」という言葉を誰も使いません。ネットで調べると自信満々に「再就職」は退職後にブランクがあることで、「転職」はブランクがなく会社を変わることだと書いているサイトが幾つもあります。一方で、本来はそれぞれの言葉の違いに関する定義などなく、イメージだけの違いだと言うサイトもあります。

正しくは?「再就職」という言葉しかなく、「転職」というのは「転職業界」が使っているものだそうです。そんなことを「白黒」つけても何の意味もありませんが、敢えて私はここに一石を投じたいと思うのです。

「現役を終え、第二の職業人生を始めるのが『再就職』、新たな現役を始めるのが『転職』」私としてはこれが一番スッキリする「使い分け」です。だから、若い人はどんなにブランクがあっても「転職」だし、逆に中高年は早期退職をして一日も休むことなく次の仕事に就いても「再就職」。異論は認めますが、私の認識が変わることはありません。とても不遜な私という訳です。

そうすると今度は「現役」って何?ということになってきます。こちらは世の中一般の定義を適用してもらっても、私の中での定義と合致をします。「 現在ある地位・職などに就いて活動していること」(引用:小学館デジタル大辞泉)

そう、再就職による「第二の職業人生」というのは「現役」とはまったく異なるものだと私は思っている訳です。何を面倒くさいことを言っているのやら、このオジサンは…などと思われる向きもあると思いますが、「第二の職業人生」を納得し受け入れることこそが、中高年が「晴々とした気持ちで生きていく」ために最も大事なことなのです。これができていないと中高年は「いつまでも」現役の頃を恨む一方で、慕い続けるという高校生の恋愛の様なことになってしまいます。

「第二の職業人生」とは何なのか、私も理解や納得をしている訳ではありません。けれど、「現役時代」とは違うものだとわかるのに結局1年を費やした訳です。おどかす様ですが、どんな人でもこればかりは「自分で困ったり、怒ったり、苛立ったりしながら時間を掛けないとわからない」のです。本や、ようつべや、諸先輩の話をいくら聞いてもダメです。退職したらもう働かないから関係ないよ、FIREしたから悠々自適!なんて人たちは「第二の職業人生」を送ることはないので、このエントリは「?」なものかも知れません。

「第二の職業人生」に最も感覚的に近いものは、今のところ「アルバイト」かなと私は思っています。というか、そのくらいの思いで仕事をするのが「雇う方」も「こちら」も平和な関係かも知れないとぼんやりと思っているのです。

勿論「バイト」だからいい加減に働いてもいいということではありません。「仕事」以外のことに気を病むことなく「決められた業務を、決められた時間枠の中でする」というところが「バイト的」だということです。まぁ、上司、管理者にあたる人たちも「再就職の中高年」もそれ以上のことを望んでいる訳ではないのです。相思相愛ならぬ、「お互いが同じ認識」でいること、とても大切なことです。

再就職先の仕事でお悩みの諸兄、少しは楽になりました? これから再就職をお考えの皆さま、これまでの現役時代さながらに「あんまり頑張らない」で下さいね。先ずは「ムリせず、自分の心を痛め付けない」様にしぶとく生きて、それからいろいろなことを「見い出して」いきたいところです。「お楽しみはこれからだ」ってね。

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