いろいろと考えて決めたこと、選んだものなのに、どうにも「失敗したかなぁ」と思うことってありますよね。というか、大体、そんな風に感じてしまう。だって、「隣の芝生は青く見える」んだもん。
それとは反対に、本人ですら上手い選択だったとは思えない様なものに、いつの間にか愛着をおぼえるということも多々あります。「何だか気に入っちゃってさ」って感じです。勿論、幸せなのは後者の方です。
多少「隣の芝生は青く見える」ということがあっても、呑気に「まぁ、いいじゃん」などと言いながらしばらく様子をみることが肝要です。それに「当初の選択理由」に立ち返ってみれば、そもそも「隣の芝生」なんて存在せずに、自分には「これしか選択肢がなかった」ことを思い出すかもしれません。
それであれば話は簡単です。唯一「目の前にあるもの」を粛々と生活の核に取り込んで受け入れるのみです。まぁ、中高年ともなれば「本当は選択肢など自分には存在しない」ってことをみんな理解しているので、目の前にあって、動かしようのないものを「文句も言わずに美味しくいただける」のです。
さてさて「本当は自分には選択肢がない」というのはしばしば「中高年の転職事情」として語られる文脈です。多くのサラリーマンは勤めている会社に特化した「働き方」しかできずに、それはポータブル(持ち運び可能)ではありません。特に「事務職」とされる仕事をしていた場合、所謂「潰しがきかない」という状況になってしまいます。経理とか法務といった専門性を有するものは別ですけどね。
目標数字に追われる若い営業などからみたら「中高年の事務屋」なんているのは何をやっているんだか分からないけれど「いいなぁ」という存在なのかも知れません。けれど、みんなの憧れ?の「事務職」にも仕事の苦しさはあるのです。【事務職を辞めたいと思うときランキング】などというユニークなアンケート調査を見つけました。
※出典:ビズヒッツ 【事務職を辞めたいと思うときランキング】(2022.3)
<事務職をやめたいと思うとき>
1位 仕事が単調・やりがいを感じない/2位 眼精疲労・肩こり・頭痛・腰痛/3位 仕事量が多い/4位 人間関係が悪い/5位 給料が少ない・上がらない/6位 雑用が多い
みんなそれぞれに悩みがあるんだなぁ。このアンケートの回答者の多くが女性であり、年代についても70%までが30代以下なので、中高年のおじさんとはかなり感じ方がちがう様に思います。
正直、健康面の不満である「2位」を除いては、「適度に仕事があって、今以上にヒドイ目に合うこともなさそうだし」なんて理由で、これらの状況が中高年の目には魅力的にさえ映るのです。だから、そんな求人(一般事務)が出ようものなら、求人サイトに「人気のデスクワーク!」などという文字が躍るのです。狭き門です。アンドレ・ジイドです。
我家の隣が空地になってから3年が経ちます。昔は庭に僅かながらの芝生も生えていたのですが、今では日本に生息する雑草のほとんどが敷地内に密集して生えているのです。
高さ2メートルを超す巨大な草も何本もあり、そろそろ爬虫類や小さなサルくらいは姿をみせるかもしれません。まぁ、これに比べたら多少ワイルドではあるものの我家の庭は「秘密の花園」のごときです。さてと、今日はお休みだし、草むしりに励みますかね。