球場にいって野球の試合を見ていると、何だかとても落ち着きます。誰と行っても、例え一人で行ったとしてもリラックスして「幸せな気分」になります。贔屓のチームが勝っても負けても、球場に見に行ったときには気になりません。

何故でしょうね、せっかくの「大好きなこと」なので、分析したりせずにそのままにしておきたいところです。まぁ、明らかなことは「ビール」が飲めることと、私は何もせずにただ観戦することに身を委ねることができることでしょうか。

思えば私が人間ドック好きなのも「ただ言われたとおりにいろんな検査をクルクル巡る」ところにあるのです。特にバリウム飲んで検査機械の上で「右、左、体を半分ひねって」なんて言われるとうれしくなってしまいます。他人に話しても誰も「そうだよね」とは言ってくれません。みんな、おかしいんじゃないの?

仕事においては「(奴隷の様に)指示されたことをやるだけ」なんてことにまったく我慢がならないくせに、何で、仕事以外では「身を委ねる」ことが心地よいのか、まったくの謎です。普段、頭でっかちに色んなことを意味もなくグダグダと考えているので、何も考えない、他に何もすることがないという状況を「私の中の小さな人」が望んでいるのかもしれません。

勿論のことながら、私は「何も考えない」ことを目的に野球観戦に行ったり、人間ドックを受検している訳ではありません。「何も考えない」ために「ヨガ」をしたり、「瞑想」したりすることで、果たして同じ様に「幸せな気分」になるかと言えば、恐らくそうはなりません。きっと「ヨガ」や「瞑想」をしながら、あれこれと考えを巡らせてしまうのです。

私の場合、真に「何も考えない」という状況に入るには、眼前に起きていることに「自らが主体的に関わらない」という面倒な条件が加わる必要がある様子です。それじゃ「仕事と一緒じゃねーか」というご指摘の向きもありますが、確かにそうかも知れません。ついに私は無の境地で「働く」に至ったのです。恐るべし。

ちなみに「何も考えない」の最大の敵である「スマホ」ですが、これ、人間はどのくらいの時間「使えないこと」に耐えられるのでしょうか。

大学生の男女401人を対象に「スマホがなくても何時間までなら耐えられますか?」というアンケートをとった結果がネットにありました。

1時間:52人(13.0%)/3時間:51人(12.7%)/1日:43人(10.7%)/5時間:39人(9.7%)/2時間:23人(5.7%)
※出典:マイナビ学生の窓口 スマホがなくても何時間までなら耐えられますか?(2017.3)

「1時間しか耐えられない」と回答した人のコメントを並べてみると、暇さえあればスマホを触っているから(女性/19歳/大学2年生)/授業中すら耐えられないから(女性/19歳/大学1年生)/1時間すらも、持つか微妙(女性/20歳/大学3年生)/LINEやtwitterが気になる(女性/21歳/大学3年生)なんて、深刻な病に至っている様子です。

これ、2017年のアンケート調査ですから、今ではもっとずっと「みんな耐えられる時間が短くなっている」に違いありません。もしかすると今や、スマホをいじっているときこそが多くの人にとって「何も考えない」幸せな時間なのかも知れません。脳死してるだけか?

いよいよGWも中盤に差し掛かります。人間ドックは2月に行ったばかりなので、どんなに楽しくてもそんなに頻繁にいく訳にも行きません。球場での野球観戦もGW中はデイゲームばかりで、今一つ気分が乗りません。天気がよければ草むしり、雨ならば部屋の片付けでもすることにしましょう。どちらも、余り「何も考えない」時間ですけどね。

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