一年に数回、親しい友人と「病気自慢」と「努力しないで小金を増やす方法」を肴に飲む程度で、それ以外は滅多に知人や友人に会いません。そんなものですよ。それで十分です。それにみんな忙しいのですから。
私も今週は忙しいのです。鉢植えのバラを植え替えて、庭の雑草をむしって、ネコ草の種をまいて、プールにできたら3回くらい行って、渋々仕事に2日行って、散髪して、運転免許を更新して、古着といらない本を資源ゴミで出して、銀行に行って話をして、何と週末にはお給料日が来て、3ヶ所にネコドアを取り付ける工事があって…. まぁ、このうち半分くらいは「疲れそうだからヤーメタ」となるのです。幸せな日々。それにしても誰の何にも役に立ってねぇーな。辛うじて愛猫のおーちゃんに「お疲れにゃん」とか言われる程度です。
親しい友人との酒飲み話なんていうのは、昔のことが無限に繰り返されて、どこにも行きつかないのがいいところです。時には現在や未来の話を延々と聞かされることもありますが、それはきっと、もはや自分と同じ現実を生きていない私相手だからこそ「吐き出したい思い」があるのでしょう。勿論しっかり聴きますよ。あなたの声を聴くだけで私は十分に楽しいのですから。
さて、よくコミュニケーションで大切なことは「人の話を聞くこと」だと言われます。誰だって話すことで自分の解放をしたいのでついつい喋ることに夢中になってしまいます。しかし、聞く方からすると大して関心の無い人から延々と話をされても、それは既に意味を持たず、単にノイズが流れているだけなのです。
そんな私のことを「あなたは人の話を聞かない」とそしるのであれば、「そのとおりですよ、少し黙って下さい」と返したいくらいです。まぁ、実際は脳死して別のことを考えているけどね。「人の話を聞かない!」と憤慨する前に、自分や自分の話が相手にとって「意味の無い」ものではないかと考える必要もありそうです。相手ばかりをせめても可哀想です。
つまり、「人の話を聞く」というのは、話す立場としては「相手を選んで喋る」という戒めであり、聞く立場からすれば「関心のない人の話から逃げる」ということになるかもしれません。だって、好きな人の話ならいくらでも、どんな話だって楽しく聞けるでしょ。そもそも無理をして、外面をよくして誰とでも「良好なコミュニケーション」なんてものを求めるのでストレスが溜まるのです。怒るくらいなら逃げる、私なんかこれだけですよ。
さて、とは言っても、みんな「人の話を聞かない」ことに憤慨しているので、何故「怒っているのか」を調べてみました。働くお母さん×100人へのアンケートです。厳しそうです。
※出典:ドマーニ 【100人アンケート】人の話を聞けない人の特徴とは…(2022.2)
<あなたの周りに人の話を聞けない人はいる?>
♪いる(43.3%)、いない(56.7%)
意外な結果でした。もっとみんなが「カリカリ」しているのか思いましたよ。実際は世の中、話す人も聞く人も「随分とわきまえている」んですね。
<人の話を聞けない人にはどのような特徴がある?> ※「いる」と回答した人による
♪自分の話ばかりする/人の意見を聞かない/傍若無人/自己中心的
ここまでは「相手が自分のことばかり話す」ことへの不満の様です。まぁ、最初は交通事故だと思って、二度と話さないことですね。過去と相手は変えられないと言いますし。
♪集中力がない/目を見ていない/聞きたいことしか聞かない/返事だけはいい
これは「あなたに関心がない」という分かり易いサインですね。ヒット・エンド・ランで次のボールをライト方向に打て!みたいな奴。相手に「聞きなさいよ!」といきり立つ前に、先ずは「喋りたい自分」を落ち着けることがオススメです。
♪同じ話をする/自信過剰
これはもはや「人の話を聞けない人」ではなく「苦手な人」の特徴ですね。これも逃げちゃいましょう。もっと楽しいことで世界は満ちています。
5月になると少し生活のパターンを変えることを考えていて、しばらくご無沙汰している知人や友人と「飲みながら話す」ことができたらいいなと思っています。大好きなみんながどんな風に暮らしているか、いろいろと話を聞かせて下さいな。「集中して、目をみて、きちんと細かいことにも関心をもって、うまい具合に合いの手をいれる」様にしますから。