おいしいものを食べて、たっぷり眠って、楽しい気分で過ごす。これで厄災に見舞われたら、諦めが付くというものです。私は「免疫力を高める」という言葉に弱く、そのコピーが付された食物があるとつい購入してしまいます。ヨーグルトとかミルミルとか納豆とか。けれど、ダメなものはダメなんですよ、シイタケだけは。
昔、大変に高価な納豆を買ってきて、どんなにか美味だろうとワクワクして食べたのですが、残念ながら納豆は納豆でした。カモメはカモメって感じです。
日常的に使っているけれど、改めて「XXXってどういうことか分かってる?」などと聞かれるとドギマギしてしまう言葉ってありません? 私にとって、「免疫、免疫力」って、そんな言葉の一つです。
よく会社で、「今度の課長のヤマダさんって、言い方キツイよね」とかいう話になって、「大丈夫、大丈夫、ワタシ、前任のナカノさんですっかり免疫ができているから」などとお約束の返しが入ることがあります。普通はここで、「へぇー、そうなんだ」という再度の返しがあって、会話はキレイに終わります。
その時に、「具体的に免疫って何を指すの?どうやって獲得したの?血液中の白血球数は?免疫グロブリンは?」などと更に話題を掘ってはいけません。楽しかった会話が一瞬でどんよりとしてしまいます。「あの子、少し、おかしくない?」などといった香ばしい評判があっという間に狭い会社の中に広がります。
さてさて、改めて、免疫とは、
「生物が健康な状態で生きていくためには外敵の侵入により個体破壊されたり、外敵が寄生しつづけないように、自己の細胞と自分のものでない(非自己)の細胞を見分ける必要がでてきます。この見分ける仕組みが「免疫」です。」(引用元:日本がん免疫学会「免疫とは」)
この便利な仕組みは20歳ごろがピークで、それ以降は年齢とともに免疫力が下がっていきます。つまり、中高年は何とか自分で免疫力を高めないといけない訳です。
細菌レベルの小さなものから、イヤな上司の様な大きなものまで、中高年は子供の頃よりも外敵が圧倒的に増える一方で、自らの免疫力は落ちているということになります。ピンチです。
それで、特に中高年は「あの手その手ネコの手」を使って免疫力をあげることが必要になります。一応、このブログは猫ブログでもあるので、少し「ネコ」を挟み込んでみました。
キリン・ホールディングスさんが「「免疫」に関する意識調査」の結果を3ヶ月程にニュースリリースしていますので、それに乗っかってしまいます。みんな「免疫力」高めてるのかな。
※出典:キリン・ホールディングス 「免疫」に関する意識調査(2021.12.14)
<食べる/飲む>
♪質問:免疫の維持に有効な食品・食材として、イメージのあるもの(複数回答)
♪回答:ヨーグルト(84.7%)、乳酸菌飲料(77.3%)、納豆(67.2%)
これが回答の上位3つです。それにしても圧倒的な数字です。みんなよく知っているのです。
もしかしたら、ヨーグルトという名前を聞くだけで、口にするだけで免疫力が上がるかも知れません。もはや言霊です。あーっ、白いヨーグルトに甘いフルーツソースかなんか掛けて食べたいなぁ。ホテルの朝食ビュッフェでしか見たことないけど。
<免疫ケアへの取り組み>
♪質問:免疫ケアを行う上で、日常的に続けられそうな取り組み(複数回答)
♪回答:十分な睡眠(35%)、休養・休憩時間の確保(32.6%)、バランスのよい食事(31.3%)
こちらも、これが上位3つです。疲れたら美味しいものを食べて、休んで、しっかり眠る。分かってはいるんですが、私の場合、どうにも十分な睡眠がとれません。忙しいとかいうのでなく、明らかな睡眠障害な訳です。子供の頃に一生分眠ってしまったに違いありません。
<免疫ケアへの取り組み(年代別)>
さて、最後に『「この1年間で取り入れた生活習慣」に「免疫ケア」を挙げた人』について、気になる中高年の取り組み状況を共有します。「免疫ケア?何にもやってないよ。アハハ」という隣のオジサンの言葉に騙されてはいけません。
♪世代別ワースト3(男):1位70代(8.7%)、2位50代(9.8%)、3位60代(11.6%)
♪世代別ワースト3(女):1位60代(17.3%)、2位50代(18.9%)、3位70代(20.4%)
スミマセン、「何もやってないよ」という50代のオジサンは本当に何もやっていませんでした。これ、ちなみに20代男(26.5%)、20代女(33.1%)という免疫ケア実施の高数字の回答からすると、50代以降の男性の諦観が潔く感じられます。一方で50代以降であっても女性はそこそこに「免疫ケア」などという抵抗をしているのです。ここに平均寿命の差異の秘密があるのかもしれません。
昔、どこかで聞いた?読んだ?のですが、自分が若くて元気だったころの血を自らに輸血する「自己血輸血」というのが免疫力を高めるのによいのだそうです。ネットでググっても出て来ないので、神さまが私だけに教えてくれたのかも知れません。もしくは免疫力が落ちていて、何か良からぬものに憑依されていたのかも知れません。
何でも、若い頃の血が自分の細胞を蘇らせてくれるのだそうです。何となく効果がありそうです。まぁ、あの頃の私と今の私では、血液もびっくりするぐらいに別人ですがね。とほほ..