我家の梅、ついに五分咲き程度になりました。元は盆栽だったんですけどね。今では毎年バサバサと枝を剪定しなければ、隣家まで枝を延ばしてしまう程の「巨木」です。朝、シャッターを開けたときに部屋に入ってくる花の香りに、思わずはっとさせられます。
老後の仕事だというのに、今日も20時まで残業をする始末です。どうしたものでしょうね。何も考えずに一日が過ぎていくので、忙しいのはウレシイことなんですけれど、流石に疲れが取れなくなってきました。それで、今日もトボトボとようやく21時に帰宅したのです。
駅から降りて、家までの途中、相当に年老いた犬と、その飼い主さんがゆっくりと散歩しているのを見ました。飼い主さんも、ワンちゃんと同じくらいの年配の方です。ふたりして、寝る前に近所の散歩に出掛けているのでしょうか。
ワンちゃんは懸命に足を動かしますが、年老いているせいか歩幅がとても短く、本当にゆっくりとしか前に進みません。けれど、ご主人と一緒に出掛けた散歩が余程うれしいのか、瞳がらんらんと輝いている様に見えます。きっと、これが、ふたりにとって欠かすことのできない「日常」なのでしょう。そして、一緒に年老いてきたのでしょう。
家族はみんな一緒に年老いてゆきます。ずっと同じ空間、同じ時間を過ごしているので、本人たちは分かり辛いのですが、傍からみると私も、カミさんも、愛猫も昔に比べたら、随分と変わったことでしょう。でもね、みんな一緒に年をとっていくからいいんですよ。そして、神さまが決めた順番で一人ずついなくなっていきます。
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