私が住む東京郊外では、結局、ひとかけらの雪も降ることはありませんでした。何だか拍子抜けです。雪に備えて、今日は一歩も家から外には出ないと決めていたので、例え雪は降らずとも、そのとおりに家の中で静かな一日を過ごしました。

更にはカミさんが午後用事で出かけてしまったので、家の中で愛猫とふたり、ずっと留守番をしていたのです。家の子も既に「子猫」ではないので、何かして遊ぼう!などと騒ぐこともなく、同じ部屋の中、適当な距離をおいて、何をするでもなく、だらだらと節分の日の午後を過ごしました。

猫って、空腹でもない限り、本当に静かな生き物なんですよ。それにまったくの無臭であり、気配を消すことの達人なのです。けれど、確かに同じ空間にいることが、ひしひしと伝わってきます。それはとても心地よい感覚なのです。

まだ働いているので、時折、明日からの仕事のことが頭をよぎりますが、それほど深刻な「ピンチ」を抱えている訳でもなく、何も私を脅かすものもなくて、まるで「リタイア後の暮らし」の予行練習をしているかの様です。

1年半程前に「3ヶ月」間、働かなかった期間がありましたが、あれは「無職期間」であり、「リタイア後」ではなかったのです。だから、「リタイア後ってこんな感じなんだろうな」なんて、思うことはありませんでした。何となく自分の周りが、ざわざわしていたのです。

それで、模擬的な「リタイア後の暮らし」は、静かで何も起きずに、「退屈好き」な私にとってはとても魅力的に思えたのですが、やはり、これがずーっと毎日続くというのはシンドイ様にも思えます。

あと何年かの間に、今の仕事を段階的に時間短縮していって、通勤で満員電車に乗るのが辛くなったら、スパッと「社員」であることをやめる。それは65歳のことなのか、それとも70歳のことなのか。そして、その後は家の近くでアルバイトをしながら、「リタイア後」の日々を暮らしていく。

やがて、アルバイトに出掛けていくのも辛くなったら、いよいよ本当の「リタイア後の暮らし」を始めることになります。それはいつのことなのか、まだ、イメージが沸きません。それは、ずっと先のことでありながら、気が付けばそうなっている様にも思えます。こんな「変わりない未来」が、これからも続けばいいのに。

何もない静かな日曜日が、もうすぐ終わります。

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我家に届いた「ジャンクPC」に、いろいろと悩んだ挙句に「mint」というOS(linuxのディストリビューション)をインストールしました。インタフェースを相当にWindowsに寄せているので、まったく違和感なくPCを使うことができます。

とは言っても、日本語入力ができる様にするにも、プリンターの設定をするにも、何をするのにも「一手間」が掛かります。けれど、こういう「一手間」に関して、実に多くの情報がネットに転がっていて、何か困ったことがあっても、すぐに「先人の知恵」を教えてもらえるのです。有難いことです。

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