誰もそんなことを訊いてくれませんが「一番好きなジャムは?」と問われたら、答えに窮してしまいます。ジャムは何でも美味しいんですよ、イチゴでも、オレンジでも、ブルーベリーでも。けれど、同時に3種類くらいの瓶が開いていて、その日の気分で選べないと困ります。
そんなことを言っている一方で、年末年始のお休みに、庭で大量に木にぶら下がっている「かぼす」でジャムを作ろうかなと考えているのです。きっと作っている最中はわくわくして楽しくて、出来上がりの最初の一口は「おいしいー」なんて大喜びをするのでしょうが、その後、延々と一人でこれを食べ続けることになるのが想像に難くありません。どうしようかな、悩ましいところです。
さて、年末年始にクラシック・ロックの名盤を聴いたり、MP3に落としたりしようかなと考えていたのですが、何と「レンタルCD」のお店って、もはやどこにも無いんですよね。私が住む街の隣に巨大なレンタル屋さんがあったのですが、営業時間を確かめようとググったところ、ここも既に2年前に閉店していたのです。
こうなることは誰の目にも明白だったとは言え、余りの変化の速さに驚いたり、寂しくなったりしました。それどころか、レンタルだけじゃなくて、CDというメディアの販売自体が、近々にも無くなってしまうかも知れません。文字通りに、名盤や愛聴盤なんて無くなってしまう訳です。
最近は「或る日、気付かぬ中に消えていた」ものが随分と増えた様に思います。新聞は満員電車で、紙面を広げている人が誰もいなくなったので「無くなった」ことに容易に気付いたのですが、いつの間にか「無くなっていた」のは雑誌です。
私、雑誌好きで、学校に通っている間は週刊のマンガ本に随分と楽しませてもらいましたし、勤めてからは文春やら新潮やらが出張のお供でした。昔はスマホなんて無かったしね。そして、一時期はパソコン関連の雑誌もよく読んでいて、「あれ欲しいな、これ欲しいな」と目をギラつかせていたのです。
加えて、「日経XX」の様なおカタイものも、頑張って読んでいたのです。何だかんだで、カバンの中には常に2、3冊の雑誌があった様に思います。それが今じゃ、雑誌とか、まったく買うことはありません。私の様な「雑誌好き」がこの始末なのですから、雑誌がどんどんと廃刊になる訳です。
スマホは便利だけど、随分といろんなものを世の中から消してしまったなぁ。
ちなみに、年末年始にまとめ聴きしようと思っていたのは「King Crimson」なのです。いい年してレンタルなんてセコいこと言ってないで、持っていないアルバムや、リマスター版を大人買いしちゃいますか。
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今朝、通勤電車が突然に止まってしまいました。大体こういうのは「動いたら負け」なので、30分程、呑気に構えて動き出すのを待っていたのです。運よく座れていましたしね。ところが、待てど暮らせど動き出す気配がなく、ついには「運転の目途が立っていません、ぴえん」みたいなアナウンスまで流れる始末です。
仕方なく、乗っていた電車を降りて、オフィスから徒歩15分程にある駅に停車する「別の路線」に乗り換えたのです。結果、30分程の遅刻となってしまいました。まだ、週の前半だというのに、こういうハプニングは辛いなぁ。まぁ、年末年始には9連休もあるし、大抵のことは「許しちゃうぞ」、そんな気分ですけどね。