どんどんモノへのこだわりが無くなっていきますが、その中で、逆に「こればかりは贅沢をしたいな」と思うものがあります。イスです。今、作業部屋にあって、家にいるときの時間の大半をそこに座っているのは、国産の有名オフィス家具メーカーのものです。

定価は10万円を優に超えるものですが、ケチな私がそんなものを「そのまま」で買う訳もなく、近くの中古オフィス家具屋さんで、確か2万円弱?で購入した様な気がします。中古で買ってからも、既に2年以上が経過しているのですが、まったくヘタレもなく、快適に時間を過ごすことができます。

それで、もう少しして、イスに座りながら寝込んでしまうことが今以上に増える頃には、背もたれが頭よりも高い「ハイバックチェア」に買い替えようと思っているのです。勿論、国産メーカーの一流品を「中古」で。おそらく、生涯で買う「最後のイス」になるでしょうから、中古と言えども少しは奮発しちゃいますかね。

結構な頻度で『よかったよ、この時代に「若くなくて」』と思います。今の時代、フツーの若者でいるための必修科目が多過ぎて、しかも難しすぎます。SNSを何種類もやって、四六時中誰かからの連絡にびくびくして、会社に入るのにも何やら面倒な試験があって… あー、面倒くさい。

それで、今日のエントリは、そういうことをぐだぐだと言いたい訳ではないのです。私がいる世代、広めに言えば「今の55歳~70歳くらい」というのは、多くのよきものが生まれた瞬間を、同時代の出来事として味わえた、本当に稀な幸運に巡り合えた世代だと思うのです。

そのときは大して有難がることもなく、ひたすらに消費し、「大衆的だ」「受けを狙っている」「産業の一環だ」などとエラそうな口をきいていたくせに、その頃に取り込んたものが、今や血肉の一部になって、自分を何度でも勇気付けてくれている。本当に感謝しているんですよ、ポピュラー音楽って奴にはね。

そのままに風の中に消えていってしまう運命だった音楽が、インターネット、特に配信サービスやようつべの様なものが出来たことで、大事な「コンテンツ」として、永遠の命を授けられたのが本当にうれしいし、まさかこんな時代が来るとは思いも寄りませんでした。

それで、世界中で流れ続ける古の名曲たちを、「同時代性」を感じながら、にやにやしながら、あの頃の記憶も全部引き連れて楽しむことができる。あの頃に若くて、本当によかったな。ただの懐古主義ですかね。

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本当にこれから2週間もすれば12月になって、コートを着る様な気候になるのでしょうか。今日もワイシャツの上に薄いカーディガンを着て、仕事に行きました。それでも、通勤電車の中では、汗ばむ程。外国からの旅行者なんて、半袖の人も沢山いますしね。あの人たち、寒くないのかな。

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