「xxのすべて」という表現って、何だか興味を惹かれます。英語で言えば「ALL About xx」。英語でも日本語でも語感がよいので、これまで何度となくふらふらとそこに寄り道をして来ました。
何かのことを網羅して、一片も一滴も漏らさずにGRIPすることなどできる訳がないので、所詮「イメージ」「何となく」でしかないのですが、それでも「xxのすべて」に弱いのですよ、私は。
大昔に「イブのすべて」(All About Eve)というアメリカの映画があったことは知っていたのですが、流石にこれは古すぎて触手が動かず。その後、1980年代に同じ「All About Eve」という名前のイギリスのバンドがいて、これは見事にふらふらとおびき寄せられてCDを買ってしまいました。
結果は1回だけ聴きました。その後二度と聴こうと思わなかった訳ですから、まぁ、好みではなかったのでしょう。「名前買い」どころか「語感買い」って奴ですかね。
最近では「若者のすべて」(フジファブリック)という言葉に惹かれて、ようつべで検索して、それで聞き始めた曲があります。これは知らぬ人がいない程の名曲で、「xxのすべて」好きの私としては、やっと「当たり!」に辿り着いた感があります。
歌詞に歌われている思いや、そもそもの「感じ方」といったものが「若者のすべて」という言葉で上手く「形」にできている様に思います。ぷるるんとしたゼリーみたいな感じでしょうか。昔作ったでしょ、型に入れて冷蔵で冷やして作ったアレです。
それで、今日のエントリは勿論、これをパクって「年寄りのすべて」なんですが、これ、口に出して言ってみると、本当に何にもなくて、パサパサと干からびて虚しい感じがします。流石に「xxのすべて」好きの私でも持て余してしまいます。
でもね、きっと、それはそれなりに味わいのあるものに思うのです。干し柿とか干し芋とか、ドライフルーツとかそういう感じ。美味しいよね、お茶にもコーヒーにも合うし。
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ワールドシリーズの第一戦、熱戦でしたね。先ずはドジャースが先勝です。明日(10/27)も午前中から、何も手に付きませんよ。