我家のキンモクセイが咲きました。秋の香りがします。去年に比べて、少し遅い様に思いますが、暑すぎた夏を乗り越えて、よく咲いてくれました。外だけでなく、家の中でも、どこにいても甘い香りがします。幸せな気分になって、つまらない困りごとなど、どうでもよく思えます。

さて、最近、よく「海に近い街」の不動産情報をネットで眺めています。移住するといった具体的なプランがある訳ではないんですけどね。「へぇ、こんな老後もあるのか」と想像をして楽しんでいるのです。

「家」自体には興味がないので、専ら「海まで歩いて3分」といった記事にワクワクし、最寄りと思われる海の画像をじっと見入ってしまいます。昼間はだらだらと家の敷地内の小さな菜園を耕して、夕方になると釣り竿とクーラーボックスを担いで海に釣りに行く。そんな妄想に浸ります。

釣れても、釣れなくてもいいんです。釣れたら、有難く夕食のおかずの一品にし、釣れなければ別のものを食べる。ただ、それだけのことですから。カミさんに昔、こんなことを妄想するんだよと話をしたら、私は絶対にそんなところについていかないと言われましたけどね。繰り返しますけれど、本気の話ではなく、ただの妄想ですから。

私の妄想は更に続きます。たまには本も読みたいし、時には体調を悪くすることもあるでしょう。そうすると「図書館」と「病院」は近くにあるのかと心配になります。妙に生々しい妄想です。

今しがた眺めていた物件に関して、Google Mapに相談したところ、何と「図書館」までは徒歩で25分、車なら4分だそうです。そして、病院も現地から1km以内にある様子です。これは素晴らしい。

何となく、何も起きないけれど、決して不便でも、困ったことも起きそうにない静かな一日がイメージできるではありませんか。晴れた日があって、どんよりと曇った日があって、しとしとと雨が降り続く日もある。けれど、何も起きない。

大体、こんな辺りまで考えると満足して、妄想に幕を下ろします。現実に越すとなると、地元の人とどの様に関係を築くのか、ゴミ出しはさせてもらえるのか、町内会活動はどの程度どんなことをやるのか、夏は暑いのか、冬は寒いのか、海風の塩で洗濯物がしょっぱくなるのか、車はすぐに傷むのか、近所に変わった人は住んでいないか、私が越す土地/家には何かいわく付きではないのか、おいしいパン屋さんは近くにあるのか、ふらりと行ける食堂や町中華はあるのか、台風などで浸水が起きたりはしないのか、私は魚をさばけるのか、そもそも私は魚が好きなのか… もう、心配の種は尽きません。

まぁ、この国では今や余程の秘境でもない限り、近くにコンビニがあって、インターネットに簡単に接続できて、Amazonで注文したものが遅くとも数日の間には届くんですけどね。

しばらく、否、これからもずっと「妄想」しているのがよろしいようで。

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カミさんと夕食を食べに出掛けたのですが、ついに「ノンアル」のビールを頼んでしまいました。最近は本当にアルコールを飲むと具合が悪くなってしまうので。それで改めて思ったのですが「ノンアルのビールは不味い」。余りに不味くて、別方面から具合が悪くなってしまいましたよ。もう何があっても飲まない。

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