次から次に台風がやってきます。何だかすっかり、この国の夏の風景が変わってしまいました。50年位前は、真夏でも朝夕は涼しくて、昼間でもエアコンなんて点けなくて、というか、どこの家にもエアコンなんて無くて、台風だって、秋の風が吹いてから、一つ二つ来るだけ。
それが、じきに気温が40℃を超えるのが当たり前になって、南国の植物が生い茂り、見知らぬ鳥が空を舞い、名も知らぬ爬虫類や昆虫が庭をうろうろとする、そんな未来がすぐそこに来ているのかも知れません。頼むから朝夕だけでも涼しくなっておくれよ。
しばらく前に「ネットスーパーはよいものだなぁ」というエントリーを書いたのですが、それ以来、ずっと「ネットスーパーでのお買い物」を続けています。カミさんが手術のために入院して、まだ退院してからそんなに日が経っていないので、しばらくは無理をしない様にしてもらっているのです。
我家は行き止まりの坂の上にあるのですが、この「坂」というのが結構な急勾配で、例え健康なときでも、頂上まで登ってくると「はーはーぜいぜい」となってしまうのです。この炎天下に、重い買い物袋まで持って、このチャレンジをするのは無謀という訳です。
それで、カミさん曰く「最近、急にネットスーパーで買い物をする人が増えたみたい」なのだそうです。というのは、以前は配達してもらう前日にオーダーをすれば、翌日の希望する時間に配達をしてもらえたそうですが、最近は「配達可能な時間帯」の選択がし辛くなったのだとか。この猛暑で利用者が増えたのか、今週はお盆休みで配達してくれる人がいないのか。
このネットスーパーが成立するというのも、思えば大変な奇跡ですよね。先ず、自分の目や手で確かめなくとも品質が保証されたものが手に入る奇跡。そして、欠品もなく時間通りにきちんと配達してもらえる奇跡。加えて、配送料が安価、もしくは一定金額以上購入すると無料になるという奇跡。こんな奇跡はたくさんの人によって支えられているんですよね、感謝。
僅か20年前であっても、こんなことが当たり前に、誰でもが可能になるとは思いもしませんでしたよ。空飛ぶ自動車や空間伝送装置が実現するよりも、ネットスーパーが使える様になったことが本当にうれしかったりします。よい時代になりました。
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日陰に設置してある鳥たちの水飲み台に、一匹の足長バチが頻繁に水を飲みにやってきます。毎年毎年やってきます。勿論、違う個体なのでしょうが、不思議なものです。たんと飲んでいってね、あんまり冷たくはないけれど。