今日(24日)はイブですが、我家では前倒しで今晩、クリスマスを祝しました。キリスト教徒ではないのですが、年中イベントの一つなので楽しんでしまいます。美味しいものを食べて、珍しくシャンパンを飲んで、お腹いっぱいにも関わらずケーキまで欲張りました。あー、幸せ。

私が入社してしばらくの間、クリスマスイブというのは、業後、独身者が会社に残っていてはいけない、正確には「残っていられない」みたいな「気持ちの悪い」風習がありました。1980年代後半から1990年代頭の話です。本当はもっと後まで「そうだった」のかも知れません。

私が勤めていた会社だけでなく、きっと他所も似たり寄ったりだったのではないでしょうか。今思えば「面倒くさい」時代です。今はテレワーク/在宅勤務のケースも多いでしょうから、自然とそんな風習も消失してしまっていることでしょう。

クリスマスの奇妙な風習に限らず、ここしばらくで随分と「面倒くさい」ことがなくなってきた様に思います。それは社会が変わってきたのか、それとも私が年を取ってきたのか。きっと、その両方なのですが、とにかく昔に比べたら、随分と「楽」になってきた様に思います。

コロナのおかげ(?)で業後にも関わらず半ば強制だった会社のイベントの数々がなくなっていると聞きます。忘年会、新年会、歓迎会、送別会、花見、暑気払い、社員旅行、表彰式、それから意味不明な決起集会の類い… 楽しい人もいれば、楽しくない人もいる。あの頃、みんな、早く家に帰ることができればよかったのにね。

とは言っても、会社のイベントに限らず、これまでの「面倒くさい」がなくなってきている一方で、新しい「面倒くさい」が今を満たしています。今も昔も「面倒くさい」の原因の多くは「同調圧力」で、これが最近では「マスク」であったり、「SNS」だったりします。マスクはともかく、SNSに関しては今の若い人たちは大変ですよね、必修科目が多くって。

あんなに「外ではマスクは不要です」なんて、わざわざ政府が言っているのに街を歩けば誰一人「ノーマスク」の人なんかいません。私もご多分にもれず、人の姿が見えたら、即マスクです。この間、うっかりマスクをするのを忘れて電車に乗ってしまったら、私が座った席の周囲だけ、誰も座らないなんてことがありました。気付いたときには焦りましたよ。

これだって、後しばらくしたら「あの頃は何だったんだろうね」なんてことになるに違いありません。けれど、その頃にはきっと次の「面倒くさいこと」を私たちは発見しているのです。こういうのって「流行」というのか「同時代感」というか、その時代を象徴するものなんでしょうね。

あまり深く考えずに「そういうものだから、しょうがないよね」なんて言いながら乗っかっているのが楽に思います。ヘラヘラと。取り留めもなく、クリスマスイブの食事のあと、だらだらとクリスマスソングなどを聴きながら、こんなことを考えました。

各地での大雪、本当に心配です。ただですら寒い地方で、加えて停電のニュースを聞いたりすると、きっとそこに暮らす人たちは辛いだろうなと、ぬくぬくと暖かい部屋にいながらも動揺をしてしまいます。日本だけでなくアメリカでも大寒波の到来で、全国民の60%(2億人)が危険の状態にさらされているとのこと。大変な目に会われている方にお見舞い申し上げます。

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